美香無念、1打足りずV逸… 有村失速、上原はエース達成!
2013年6月24日(月)午前9:35
昨年に続き宮里美香が優勝まであと一歩と迫りながらわずか1打足りず涙をのんだ。
米女子ツアー、ウォルマートNWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は現地時間23日、最終ラウンドの競技を終了。この日9位タイからスタートした美香は、初日に続きノーボギーの快調なゴルフで4アンダー67をマークして一時トップに浮上。しかし最終18番でバーディを奪ったロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のインビ?・パーク(韓)とリュウ・ソヨン(韓)に抜かれ、1打差の単独3位で3日間の競技を終了した。
昨季大会では最後の最後で同郷の先輩・宮里藍に逆転されツアー初Vを逃している美香。リベンジを誓った今年は初日『65』の好スコアで単独トップ発進を切ると、2日目こそスコアを伸ばし切れなかったものの、最終日に再び本領を発揮。今ひとつ波に乗れなかったシーズン前半のうっぷんを晴らすかのようにショット、パットが噛み合って優勝戦線を賑わした。優勝には届かなかったが、シーズンベストの単独3位に食い込んだことで今後の戦いに弾みがつきそうだ。
一方、この日首位タイからスタートしアメリカ初Vのチャンスを迎えていた有村は、前日「ショットがピンに絡みチャンスをいっぱい作れた」と好調ぶりをアピールしたが、この日は肝心のパットが決まらず2バーディ、3ボギーの1オーバー72。通算9アンダーで順位を7位タイまで落とし、念願の初優勝はお預けとなった。
また初日96位タイと大きく出遅れたディフェンディング・チャンピオンの藍は、前日ベストスコアで一気に18位タイに浮上すると、この日も3つスコアを伸ばし、通算8アンダー11位タイでフィニッシュ。一時トップと2打差に迫りながらも連覇はならなかったが、2日目以降はさすがの「カムバック」で存在感を見せつけた。
さらにカットラインぎりぎりの64位タイで予選をクリアした上原彩子が快挙を達成。17番パー3でホールインワンをマークする見せ場を作って4アンダー67でホールアウト。通算4アンダー25位タイまで順位を上げた。しかし好調だった日本勢の中で上田桃子だけは2つスコアを落とし、通算2オーバー60位タイの下位に沈んでいる。
優勝はリュウとのプレーオフ1ホール目で余裕のバーディを奪ったパーク。メジャー第2戦のウェグマンズLPGA選手権に続く2試合連続Vで早くもシーズン5勝目を達成し、不動のNo.1の座を確固たるものとしている。
その他、ツアー優勝の経験を持つ最強のアマチュア、リディア・コ(ニュージーランド)が通算10アンダーで、ロレックスランキング2位のステイシー・ルイス(米)らと並び4位タイに食い込み、有村と同じ7位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ポーラ・クリーマー(米)、ベアトリス・リカーイ(スペイン)が入った。