有村、アメリカ初V王手! 藍は意地の『64』で急浮上!
2013年6月23日(日)午前10:03
有村智恵にいよいよアメリカ初優勝のチャンスが巡って来た。
米女子ツアー、ウォルマートNWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は現地時間22日、第2ラウンドの競技を終了。初日4位タイの好発進を切った有村がノーボギーの6アンダー65をマークし、通算10アンダーでステイシー・ルイス(米)、ベアトリス・リカーイ(スペイン)、リュウ・ソヨン(韓)と並び首位タイに浮上した。
2打差の5位タイにロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のインビー・パーク(韓)やキム・インキョン(韓)ら実力者が名を連ねるなど予断を許さない状況だが、本格参戦10試合目にして有村が本来の力を発揮しようとしている。
2年前のHSBC女子チャンピオンズでは最終日を単独首位で迎えながらカリー・ウェブ(豪)に逆転を許し単独2位に甘んじたが、“お客様”気分だったあの頃とは肝の座り方が違う。強豪との優勝争いになる最終日も、雰囲気にのまれることなく自分のゴルフに徹すれば必ず勝機はあるはずだ。
一方、初日単独首位発進の宮里美香は出だしから2連続バーディを奪うなど前半だけで4つスコアを伸ばしトップを快走するかに見えた。しかし後半に入ると別人のゴルフで3ボギーを叩き1アンダー70止まり。通算7アンダーで最強のアマチュア、リディア・コ(ニュージーランド)と並ぶ9位タイに後退している。
昨季大会で優勝まで一歩と迫りながら最後の最後に先輩の宮里藍に逆転を許し惜しくも2位タイにとどまり悔し涙を流した。「そのことは少しは考えるけれど去年は去年。今年はまた新たな気持ちで上位を目指します」と言う美香も首位に3打差は十分V圏内だ。
まさかの出遅れ(初日96位タイ)で周囲をハラハラさせたディフェンディング・チャンピオンの藍はさすがのゴルフでこの日のベストスコア7アンダー64を叩き出すと、通算5アンダー18位タイにジャンプアップ。3日間の短期決戦で初日出遅れると大抵の場合、取り返しがつかないものだが、この日同様ショットとパットが噛み合えば上位進出も夢ではなさそうだ。
しかし上田桃子と上原彩子は苦戦。14位タイからスタートした上田はバーディを1つしか奪えず3オーバー74を叩き、通算イーブンパーの64位タイ。上原もスコアを伸ばせず64位に後退したが、2人ともカットラインぎりぎりで予選突破を決め、日本勢は5人全員が決勝ラウンドにコマを進めている。