美香が単独首位発進! 連覇狙う藍は出遅れ…
2013年6月22日(土)午前10:51
ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍が大きく出遅れる中、今季ここまで低迷していた宮里美香が単独トップ発進を切り、有村智恵も快調な滑り出しを見せた。
現地時間21日に開幕した米女子ツアー、ウォルマートNWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は第1ラウンドの競技を終え、ノーボギーの6アンダー65をマークした美香が、アンジェラ・スタンフォード(米)、リュウ・ソヨン(韓)に1打差をつけ単独首位に立った。
今季はここまで出場9試合中トップ10入りは1回だけ。賞金ランクも46位と不本意でロレックスランキング(女子世界ランキング)もシーズン当初の10位から15位に後退していた。次週のメジャー大会を前にそろそろきっかけをつかみたいところだったが、絶好のタイミングでベストスコアが飛び出し、今季初、ツアー通算2勝目が見えてきた。
美香以外にも、最終ホール(10番スタート)をバーディで締めくくった有村が3連続を含む7つのバーディ(3ボギー)を奪って4アンダー67の好スコアをマーク。4位タイとツアー初Vに向け絶好のポジションを確保した。
さらにアイアンショットに切れ味を見せた上田桃子が4バーディ、1ボギーの3アンダー68をマークし、ヤニ・ツェン(台)、ポーラ・クリーマー(米)らと並び13位タイとまずまずのスタート。3日間の短期決戦で日本勢がスタートダッシュに成功し存在感を見せつけた格好だ。
しかし誤算だったのがディフェンディング・チャンピオンの藍。10番スタートの出だし直後の11番から3連続ボギーを叩いてつまずくと、最後までピリッとしないゴルフで2オーバー73。首位の美香とは8打差の96位タイとまさかの出遅れで連覇に黄信号が灯った。
大会直前の19日に28歳の誕生日を迎え、節目のアメリカ通算10勝目を狙う身として「プレッシャーはまったくありません。この試合が大好きなので楽しみたい」と語っていたが、もっとも勝ちたいメジャー、全米女子オープン(27?30日/ニューヨーク州、セボナックGC)を次週に控え、不安を残す滑り出しとなった。
また上原彩子も5つバーディを奪いながら14番パー5で痛恨のダブルボギーを叩くなどイーブンパー71止まりで53位タイ。2日目以降の巻き返しが期待される。