崖っぷち上田『67』で急浮上 藍は急降下
2013年9月1日(日)午前10:50
来季のシード権の当落線上で低迷する上田桃子が久し振りに好調なゴルフを見せた。
米女子ツアーのセーフウェイ・クラシックは現地時間31日、オレゴン州のコロンビア・エッジウォーターCCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日滑り込み(66位タイ)で決勝ラウンド進出を決めた上田はこの日、好調なショットにパットが噛み合い6バーディ、1ボギーの5アンダー67の好スコアをマーク。通算7アンダーで30ランクアップの36位タイに急浮上した。
「昨日ホールアウトしたときには90パーセント決勝ラウンドに進めないと思っていたので、とりあえずプレーできるだけでラッキーと思った。でもチャンスに取りこぼしているホールが多い」と好スコアにも会心の笑みとはいかなかった上田。体調を崩しており、首痛も気になるところ。
だが、現在賞金ランク94位と来季のシード(90位まで)が危うい状況に体調不良などといってはいられない。まだ試合数はあるが、今大会終了時点でもう少し順位を上げておかないと、フィールドが上位に限定されるアジアシリーズに出場出来なくなってしまう。最終日は「今年の総決算のつもりでしっかりやりたい。取りこぼしがないよう丁寧なゴルフがしたい」とさらなる上位を目指し上田が前を向いた。
対照的にフラストレーションが溜まる展開となったのが宮里藍。21位タイからスタートしたこの日、バーディ発進を切りながら2番でボギー、3番でダブルボギーを叩いて流れを作ることが出来ず、1オーバー73を叩き通算6アンダー47位タイに後退。「後半はショットが良くアイアンもチャンスにつけたのにパットが入らなかった」と本人。上位がスコアを伸ばしているだけにムービングデーにスコアを落としたのは痛かった。
その他、ディフェンディング・チャンピオンの宮里美香が通算2アンダー66位タイ、有村智恵はパットに苦しみ1つスコアを落とし、美香と同じ通算2アンダー66位タイに低迷している。
上位陣は、この日11バーディ(2ボギー)を量産したヤニ・ツェン(台)が通算18アンダーまでスコアを伸ばし、久々に単独トップに浮上。元ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1がシーズン初Vに王手をかけた。
通算15アンダー2位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)とポーナノン・パットラム(タイ)が続き、通算14アンダー4位タイにアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、モーガン・プレッセル(米)の他、藍と同組で回り7つスコアを伸ばしたステイシー・ルイス(米)らがつけている。
尚、片平光紀は決勝ラウンド進出を逃している。