横峯、好位置キープ7位タイ M.ウィーがメジャー初V王手
2014年6月22日(日)午前9:02
横峯さくらがメジャーの舞台で粘り強いプレーを続けている。
史上初めて男女が同じコースを舞台に2週続けて開催されることで話題の第69回 全米女子オープンは現地時間21日、ノースカロライナ州パインハーストNo.2を舞台に第3ラウンドの競技を終了。この日首位に6打差の7位タイからスタートした横峯が1つスコアを落としながら通算3オーバーで前日と変わらず7位タイ。最終日のプレー如何で優勝を狙える好ポジションをキープした。
第2ラウンドでもイーグルを奪った5番パー5で2オンに成功、距離のあるパットを沈め2日連続イーグルで波に乗るかと思われた横峯。だが「前半はショットが悪かった」と6番から9番までの4ホールで3つボギーを叩いて後退する。後半に入ると頼みのショットがよみがえり、12番、15番でバーディを奪い一時トップ5圏内に浮上した。しかし、最終ホールで第2打をグリーン左に外し、上って下るアプローチがピンをオーバー。パーパットがわずかに逸れてボギーフィニッシュとなった。
「17番までは耐えることが出来たんですが18番で凡ミスのボギーを叩いてしまって悔しいです。でも、全体として1オーバーは悪くない」とまずまずのラウンドを振り返った横峯。メンタルトレーナーのご主人と「しっかりトップ10入りを狙っていこう」という話し合いがあったそうで「いつもは予選を通ると安心して崩れてしまうけれど、今回は明確な目標を持って最終日も戦いたい」と頼もしい。目標は欲張らず「トップ10入り」だが、あわよくば(優勝)という気持ちはきっとあるはず。最終日も粘り強いプレーで1つでも上の順位を目指してもらいたい。
横峯以外の日本勢は、この日出入りの激しいゴルフながら3オーバー73にスコアをまとめた成田美寿々が通算9オーバー26位タイ。森田理香子も同じく3オーバー73で回り通算11オーバーで前日の50位タイから42位タイへ前進。アマチュアの橋本千里(ルネサンス豊田高1年)は10番でイーグルを奪うなど見せ場も作ったが、ボギーを8つ、ダブルボギーを1つ叩いて6オーバー76。通算15オーバー64位タイに後退した。
尚、渡邊彩香、有村智恵、上原彩子、吉田弓美子、宮里藍、城間絵梨、穴井詩、宮里美香の面々は決勝ラウンド進出を逃している。
優勝戦線は悲願のメジャー初勝利を狙うミッシェル・ウィー(米)がスコアを2つ落としながら通算2アンダーでエイミー・ヤン(韓)と並びトップタイを守り、母国のナショナルオープン制覇に王手をかけた。
また、この日4アンダー66のベストスコアをマークした53歳のベテラン、ジュリー・インクスター(米)が通算2オーバーまでスコアを戻し、チェ・ナヨン(韓)、アマチュアのイ・ミンジ(豪)らと並び3位タイにジャンプアップ。横峯と同じ7位タイにレクシー・トンプソン(米)、カリー・ウェブ(豪)ら実力者がつけたが、優勝候補No.1の世界ランキング1位ステイシー・ルイス(米)は通算4オーバー12位タイに後退。ディフェンディング・チャンピオンのインビー・パーク(韓)も通算10オーバー37位タイに低迷している。