全米女子オープン前に連覇を狙う藍
2013年6月20日(木)午前10:41
宮里藍が今季メジャー第3戦となる全米女子オープン前哨戦で連覇を狙う。
現地時間21日開幕の米女子ツアー、ウォルマートNWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は、次週に迫った全米女子オープン(27?30日/ニューヨーク州、セボナックGC)直前ということもあり、トップの女子ゴルファーたちが揃って最終調整にあてる大会だ。
そこで最も注目されているのがディフェンディング・チャンピオンの宮里藍。昨季は最終日の最終ホールでバーディを奪い、宮里美香、アザハラ・ムニョス(スペイン)を1打差で抑えてシーズン2勝目を挙げ、笑顔を弾けさせた。ところが、ツアー通算9勝目となったこの大会以来、藍は優勝から遠ざかっている。それだけに勝利への思いは強い。
大会2日前の19日には28歳の誕生日を迎え、「今週は本当に特別。バースデーウィークだし、ディフェンディング・チャンピオンでもある。だから良い週になる気がする」と優勝宣言してみせた。実は2010年のショップライトLPGAクラシックでシーズン4勝目を誕生日翌日に挙げたこともある藍。この勝利でロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1に立った思い出もあるだけに今季もここで勝って、次週の大一番に向けて勢いをつけたいところだ。
ツアー2勝目を目指す美香にとっても今大会は特別だ。昨季、藍に1打差で敗れてツアー初優勝を逃した雪辱がかかっているのがまずひとつ。さらに、メジャー優勝の可能性を感じているシーズンだけにその前哨戦への思いは強く、しっかりとした手応えを得ようと意気込んでいる。
もちろん、ロレックスランクNo.1のインビー・パーク(韓)やNo.2のステイシー・ルイス(米)、元女王のヤニ・ツェン(台)ら実力者たちも勢揃い。スーパーアマチュア、リディア・コ(ニュージーランド)も主催者推薦による参戦が決定している。
藍、美香以外の日本勢では、上田桃子、有村智恵、上原彩子の3選手がエントリー。3日間の短期決戦に挑む。