2週連続Vに邁進するM.マナセロにベテランの壁?! 片岡は後退
2012年11月18日(日)午前10:49
前週に続く2週連続Vを狙うマッテオ・マナセロ(伊)がムービングデーに猛チャージ。しかしその前には百戦錬磨のベテラン勢が立ちふさがっている。
欧州、アジアン両ツアー共催のUBS香港オープンは現地時間17日、香港GCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日のトーナメントリーダー、マイケル・キャンベル(ニュージーランド)が通算10アンダーとしミゲール・A・ヒメネス(スペイン)と並んで首位(タイ)の座を死守する中、前週のバークレイズ・シンガポール・オープンをプレーオフで制したマナセロが13番からの4ホールで1イーグル、3バーディを奪って一気に5つスコアを伸ばし6アンダー64の好スコアをマーク。通算9アンダーとし、チャン・リャンウェイ(中)と並ぶ3位タイの好位置に浮上した。
19歳のマナセロに対し、上位にいるあとの3人(ヒメネス、キャンベル、チャン)は揃って40代。48歳のヒメネスには欧州ツアーの最年長優勝記録を更新するチャンスが巡って来た。ツアー通算18勝中、40代になってから11勝を挙げている大器晩成型のヒメネスは「優勝争いの緊張感が大好きなんだ。最近あまりこういうチャンスがなかったからとても楽しいよ」と、2年ぶりの勝利にピタリと照準を合わせている。
一方のマナセロはツアーの最年少優勝記録保持者。「昨日とても良い練習が出来て、今日はショットの調子が非常に良くなっていた。後半のバーディラッシュのほとんどが短いパットを沈めてのもの。それだけショットが冴えているということ。先週勝って重圧から解放されたので明日は気楽な気持ちでプレー出来そう」という19歳にも逆転Vのチャンスは大いにある。
また日本勢唯一出場の片岡大育は前日6位タイに浮上しチャージが期待されたが、この日は出だしの1番でボギーを先行させると、6番では痛恨のダブルボギー。中盤以降4つのバーディを奪ったがスコアは2つ落として通算3アンダー止まり。前日から15ランクダウンの21位タイに順位を下げた。
尚、ディフェンディング・チャンピオンで世界ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)はカットラインに3打及ばず予選落ち。前週欧米両ツアー同時賞金王を確定させた後だけに注目を集めたが、今週は散漫なプレーが目立った。