R.マキロイ、欧米同時賞金王決定! M.マナセロは10代初のツアー3勝目
2012年11月12日(月)午前11:17
ローリー・マキロイ(北アイルランド)の欧米両ツアー同時賞金王が決定した。
サスペンデッド続きだった欧州、アジアン両ツアー共催のバークレイズ・シンガポール・オープン(シンガポール、セントーサGC ザ・タンジョン&セラポン)だが、現地時間11日には、第3ラウンドの残りと最終ラウンドの競技を行った。前日、わずか3ホールしかプレーできなかった19歳のマッテオ・マナセロ(伊)が、再開後の4連続バーディなどで通算11アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位で最終ラウンドに突入。第3ラウンドの残りが13ホールだったルイス・ウーストハウゼン(南ア)が2打差でこれに挑んだ。
白熱の最終ラウンドはお互い相手を引き離すチャンスが何度もありながら決着をつけ切れず、通算13アンダーで譲らないままホールアウト。戦いはプレーオフにもつれこんだ。
18番パー5の繰り返しとなったサドンデス。最初は揃って無難にバーディを奪い、2回目は、ウーストハウゼンが入れれば勝ちの1.2メートルのバーディチャンスをはずしてともにパーで終わった。そして迎えた3度目の18番のティーショットは、2人ともきれいにフェアウェイをとらえ、いずれも2オンに成功。ウーストハウゼンがイーグルパットを外した直後に、マナセロが3.6メートルを沈めてイーグルを奪い、欧州史上初の10代ツアー3勝目を飾った。
「本当に長い一日だった。幸い、アドレナリンをキープすることができたのがカギだったと思う。朝コースに戻ってきてからいいスタートが切れた。それがよかった」と、無邪気な笑顔を見せたマナセロ。だが、19歳にしてプロ3年目の今季は、マスターズにも全英オープンにも出場できず「欲求不満がたまっていた」と苦しい日々を過ごしていた。それだけに、シーズン大詰めのビッグトーナメントでの優勝に歓喜し、更なる飛躍を誓っていた。
一方、昨年のルーク・ドナルド(英)に続く史上2人目の欧米両ツアー同時賞金王タイトルに向けて全力でプレーしたマキロイは、マナセロに7打差の13位タイで最終ラウンドに入ると、6アンダー65と気を吐き通算10アンダー。プレーオフには3打及ばなかったものの単独3位となって欧米同時タイトルを決めた。
その他の主な選手は、トーマス・ビヨーン(デンマーク)が通算9アンダー単独4位、フランセスコ・モリナリ(伊)、アダム・スコット(豪)が通算8アンダー5位タイ。フィル・ミケルソン(米)が通算5アンダー14位タイで4日間の競技を終えた。
尚、8人が出場していた日本勢は、池田勇太、平塚哲二ら6人が予選落ちしており、丸山茂樹、丸山大輔の2人が棄権している。