元僧侶C.ニラット暫定首位タイ R.マキロイはやや後退
2012年11月10日(土)午前10:30
欧米両ツアー同時賞金王を狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)が足踏みする中、元僧侶の肩書きを持つ変わり種チャプチャイ・ニラット(タイ)が暫定首位タイにつけている。
欧州、アジアン両ツアー共催のバークレイズ・シンガポール・オープンは現地時間9日、シンガポールのセントーサGC ザ・タンジョン&セラポンを舞台に雷雨のためサスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、再び雷雨に見舞われ2日連続の順延が決まった。
暫定ながら首位の座を分け合ったのは第1ラウンドで6アンダー65をマークし単独トップ発進のニラット(9ホール終了時点)と第2ラウンドで4つスコアを伸ばしたサイモン・ダイソン(英/13ホール終了時点)の2人で通算6アンダー。
初日暫定単独トップだったトーマス・ビヨーン(デンマーク)は第2ラウンドをスタートすることが出来ず通算5アンダーのまま2日目を終え、マッテオ・マナセロ(14ホール終了時点)、フランセスコ・モリナリ(12ホール終了時点)のイタリア勢2人と並び暫定3位タイに後退した。
暫定トップタイのニラットは現在29歳。「昔はすごく気が短く切れやすい性格だった」そうで「それを心配した両親が僧侶になることを勧めてくれた。今でもときどき寺院にこもることがあるんだ」という。雷雨による中断が続く今週は、元僧侶の忍耐力の見せどころ。気まぐれなシンガポールの空の下、明日からも集中したプレーを見せるつもりだ。
一方、第1ラウンドは1アンダー70の平凡なスコアに終わったマキロイは、チャージを期待された第2ラウンドの序盤につまずいた。10番スタートの12番でボギー、続く13番で痛恨のダブルボギーを叩いて後退。だが中盤3つバーディを奪い返し、6ホールを残し通算1アンダー暫定29位タイで2日目を終えている。
日本勢は第2ラウンドをスタートしていない池田勇太が暫定29位タイ。第1ラウンドを1オーバー72で回った矢野東と片岡大育が池田と同様スタートできず暫定59位タイ。第1ラウンド3オーバー74の小林正則もスタートを切れず暫定100位タイ、同じく第2ラウンドをプレーしていない平塚哲二が4オーバーの暫定112位タイに低迷中。丸山茂樹は14ホール終了時点で通算9オーバー暫定138位タイ、塚田好宣が14ホール終了時点で通算13オーバー暫定147位タイと予選突破は絶望的。丸山大輔はリタイアしている。