森田理香子がゴルフの聖地で受けた強烈な洗礼を糧に国内女子ツアーに戻ってくる。

　前週の米女子ツアー今季メジャー第4戦、全英リコー女子オープンには、国内ツアー組の森田、佐伯三貴、横峯さくら、比嘉真美子の4人を含む計9人（2009、2012年に並ぶ最多タイ記録）が出場。中でも森田は初出場ながら国内ツアー賞金ランキング首位としての期待を一身に背負い、聖地セントアンドリュース オールドC（スコットランド）に挑んでいた。

　初日は2アンダー70で38位タイと決して悪くないスタートを切り、翌日も3つスコアを落としたがなんとか予選を通過した。ところがスコットランド名物の強風に見舞われた第3ラウンドに大きな落とし穴が待っていた。ホールアウト後にプレーがサスペンデッドとなったほどの風の中、8ボギー、3ダブルボギーの14オーバー86を叩いてしまったのだ。

　最終ラウンドは1アンダー71でプレーして単独65位で大会を終えたが、この試練は森田に新たな闘志を与えた。国内ツアー開幕戦優勝以来、絶好調だった今季だが、まだまだ勉強しなければならないことが多いことを再確認した。そんな中迎えるのが国内ツアーのｍｅｉｊｉ カップ（9?11日／北海道、札幌国際カントリークラブ島松コース）だ。予選ラウンドでは、共に全英を戦った上田桃子、国内注目株の木戸愛とラウンドすることが決まった。国内再開初戦で果たして森田がどのようなプレーを見せてくれるのか、しっかりと見守りたい。

　全英リコー女子オープンで7位タイに入った佐伯、比嘉も出場。大会史上初の3連覇がかかるフォン・シャンシャン（中）もエントリーしている。フォンは今季、米ツアーで6度トップ10入りを果たしており、好調をキープしているだけに今大会でも優勝候補の筆頭だ。また、昨季大会でそのフォンにプレーオフで敗れた諸見里しのぶ、アン・ソンジュ（韓）もリベンジを誓っている。

　前週のプロテストでトップ合格した倉田樹里亜、成田美寿々、藤田光里の3人も参戦。ルーキーの戦いぶりにも注目だ。