P.ハリントンが久々優勝争い浮上! R.フィッシャー堅首
2012年10月13日(土)午前9:29
メジャー3勝を挙げながらここ4年欧州ツアーでの勝ち星から遠ざかっているパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、久々に優勝戦線に浮上した。
同ツアーのポルトガル・マスターズ(ポルトガル、オセアニコ・ビクトリアGC)は現地時間12日、第2ラウンドの競技を終了。初日単独トップ発進のロス・フィッシャー(英)が1イーグル、4バーディ、2ボギーの4アンダー67をマークし、通算10アンダーで首位の座をキープ。3打差の2位タイにベルント・ウィースバーガー(オーストリア)とスティーブン・ギャラハー(スコットランド)が続き、通算6アンダー4位タイにハリントンとフレデリック・アンダーソンヘッド(スウェーデン)が並んだ。
トーナメントを引っ張っているフィッシャーとハリントンは2年前、セルティック・マナー・リゾート(ウェールズ)で行われたライダーカップに出場。ペアを組んで2勝を挙げてチームの勝利に貢献したもの。しかし今年は2人とも同カップへの出場を逃し、その悔しさをバネに戦っている。フィッシャーはこの日の朝、左足痛のため棄権も頭をよぎったが、フィジカルトレーナーに応急処置を施してもらい何とか18ホールを完走。「痛みがあったのでバランスをとるのが難しかったけれど、この位置を守れて良かった」とツアー5勝目に照準を合わせた。
一方のハリントン(10番スタート)は前半5つバーディを奪う猛チャージ。ところが後半に入ると3番でダブルボギー、5番と9番でボギーを叩いて4アンダー67にとどまった。「ダブルボギーは仕方がないにしても、後半の2つのボギーはもったいなかった。両方ともスリーパットでのボギーだから後味が悪い」と優勝戦線浮上にも納得はいっていない様子。残り2日、眠れる獅子がフィッシャーの背中を追いかける。
一方、ライダーカップ組は明暗。フランセスコ・モリナリ(伊)はカットラインぎりぎりの通算イーブンパー51位タイで予選を通ったが、マーティン・カイマー(独)はこの日4オーバー75を叩き通算2オーバー78位タイで予選落ち。欧州チームキャプテンのホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は通算8オーバー123位タイで決勝ラウンド進出を逃した。