赤い靴ヒモで支援をアピールするP.ハリントン
2012年10月11日(木)午後0:21
メジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、スペシャル・オリンピックス(SO=知的障害者の自立や社会参加を目的とする国際的スポーツ組織)を支援する証である赤い靴ヒモをつけ、胸を張ってプレーを続けている。
現地時間11日に開幕する欧州ツアー、ポルトガル・マスターズ(ポルトガル、オセアニコ・ビクトリアGC)に出場するハリントンは、実は2010年5月からスペシャル・オリンピックスのグローバルアンバサダーを務めている。世界中でスペシャル・オリンピックスのメンバーたちのためのゴルフクリニックを何度も行い、その普及に努めているのだ。
そんな縁もあって、7月のアバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープンの時には、団体の基を作った元米国大統領ジョン・F・ケネディ氏(故人)の妹、ユーニス・ケネディ・シュライバーの名を冠した賞を受賞。最近では、その象徴である赤い靴ヒモをつけてプレーを続けている。
「これをつけることによって、認知度を高めるだけでなく、僕がスペシャル・オリンピックス活動の心臓部であるアスリートや家族、コーチ、ボランティアをサポートしていることを知ってもらいたい。また僕は世界中のゴルフファンにこの活動について勧めようとしているんだ」とコメント。自分が赤い靴ヒモをつけてプレーすることの大きな意味を説明した。
そんな心意気のあるハリントンだが、2007、2008年の全英オープン連覇、さらに2008年全米プロゴルフ選手権でメジャー3勝を挙げて以来、勝利から遠ざかっている。復活優勝を飾って赤い靴ヒモの意味をさらにアピールしようと力を入れている。
また、今大会にはライダーカップ欧州チーム主将のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)も参戦。欧米決戦終盤に踏ん張り、チームを勝利に導いた立役者、マーティン・カイマー(独)、フランセスコ・モリナリ(伊)の2人と一緒にプレーする。他にミゲール・A・ヒメネス(スペイン)、マッテオ・マナセロ(伊)、ダレン・クラーク(北アイルランド)らも出場する。