R.マキロイにライバル出現? B.グレイス憧れの地で完全優勝!
2012年10月8日(月)午前10:11
南アフリカの新星ブランデン・グレイスが最高の舞台で完全優勝を達成した。
ゴルフの聖地、スコットランドのセントアンドリュース オールドC(=SA)、カーヌスティ(=C)、キングスバーンズ(=KB)の3コースを舞台にプロアマ形式で行われた欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は現地時間7日、メイン会場のセントアンドリュースで最終ラウンドの競技を行い、初日から首位を守ったグレイスがトーナメントレコードの通算22アンダーで完全優勝を飾った。
ツアールーキーの24歳にとってこれがシーズン通算4勝目。前週母国のサンシャインツアーでも勝っており、まるで昨年の米女子ツアーで勝ちまくったヤニ・ツェン(台)を彷彿とさせる快進撃を続けている。これで賞金ランクも12位から3位に浮上。新人王を通り越して賞金王のタイトルが「射程圏内に見えて来た」(グレイス)と頼もしい。
2年前同郷のルイス・ウーストハウゼン(南ア)が全英オープンに勝ったのがゴルフ発祥の地セントアンドリュース。トロフィーを掲げる先輩が羨ましくて仕方なかったが、大会こそ違えど同じ場所でトロフィーを掲げる誇らしさ。一時後続に並ばれるなど「タフな1日だった」と振り返るが、「入れるべきときにパターが入ってくれた。夢が叶った」と逃げ切りVを喜んだ。
ウーストハウゼンやチャール・シュワーツェル(南ア)らメジャーチャンピオンに続けとばかりの勢いは先輩たちをも圧倒。近い将来、同世代の世界No.1ローリー・マキロイ(北アイルランド)の強力なライバルになりそうだ。
2打差の単独2位に一時グレイスに並び最後まで相手にプレッシャーをかけ続けたトービヨン・オルセン(デンマーク)が入り、通算18アンダー単独3位にアレクサンダー・ノレン(スウェーデン)。グレイスが通ったアカデミーの主宰者であるアーニー・エルス(南ア)は通算9アンダー34位タイに終わった。
また、ライダーカップ組はマーティン・カイマー(独)とピーター・ハンソン(スウェーデン)がエルスと同じ通算9アンダー34位タイ、ダスティン・ジョンソン(米)が通算8アンダー47位タイと低調な結果に終わっている。