国内女子ツアーの2014年シーズン初戦が風光明媚な琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）で華々しく開幕した。

　第27回大会を迎えたダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは7日、第1ラウンドの競技を行った。昨季公式戦含む2勝を飾ったイ・ボミ（韓）が、5アンダー67の好スコアで回り単独トップ発進。2打差の2位タイから、ツアー通算17勝の李知姫（韓）、下村真由美、O.サタヤ（タイ）の3人が追っている。

　注目の森田理香子＆横峯さくらの同組対決第1ラウンドは、森田に軍配が上がった。昨季大会で優勝争いを繰り広げた両者。プレーオフまでもつれた接戦を制した森田が、最終的に賞金女王に輝いた。その森田は出だしの3番パー3でいきなりダブルボギーを叩くものの、そこからはショットにパットがかみ合い5バーディ（1ボギー）を奪取。女王らしい安定したゴルフで2アンダー70にスコアをまとめ、笠りつ子と並んで5位タイと目標に掲げる連覇に向け幸先の良いスタートとなった。

　一方、最終戦で逆転を許し2009年に次ぐ戴冠を逃した横峯はショットの安定性を欠いて、1オーバー73と調子はいまひとつ。11番パー5でイーグルを奪う見せ場はあったものの、バーディを1つも奪えず（3ボギー）、新人の藤田光里、歴代チャンピオン宋ボベ（韓）と同じ36位タイと出遅れた。それでも今大会は過去3度2位（タイ含む）に入り、本人も「相性はすごくいい」と認めている。2日目以降、昨季のうっ憤を晴らすプレーを見せられるか注目だ。

　その他、上位勢を追走する7位グループには、1アンダー71で回った上田桃子、比嘉真美子、元ロレックスランク（女子世界ランク）No.1の申ジエ（韓）が続いている。

　また、地元・沖縄勢は米ツアー常駐組の上原彩子と宮里美香がともにイーブンパー72止まりで21位タイ。ホステスプロの諸見里しのぶは2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの大乱調、5オーバー77でトップと10ストローク差の87位タイに沈んでいる。

　ここ数年“戦国時代”と称される混戦の国内女子ツアー。昨季、賞金女王争いの幕開けとなった今大会を制し、新シーズンの女王争いにいち早く名乗りを上げるのは誰だ？