国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技は、2日に愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位からスタートした馬場ゆかりが6オーバー76で回り、後続の追撃を振り切って通算12オーバーで嬉しいメジャー初制覇を成し遂げた。1打差の2位タイには昨季賞金女王アン・ソンジュ（韓）、最終ホールまで優勝争いを繰り広げた笠りつ子が入った。また、宮里藍は終盤にスコアを崩し通算15オーバー6位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの宮里美香は通算21オーバー20位タイだった。

　最終日も各選手が日本最難関のコースセッティングに苦しめられ、どれだけスコアを落とさずに回れるかが勝負のカギを握った。前日に単独トップに立った馬場は、8番までに1ダブルボギー、4ボギーと6つスコアを落として失速。しかし、前半最後の9番でバーディを奪って流れを取り戻すと、後半は12番のボギー以外はすべてパーを拾って再び優勝戦線へ。そして通算12オーバー首位タイで最終18番を迎える。

　一方で、馬場から2打差の2位タイからスタートした笠は、前半を1オーバーで回って首位タイに浮上。そして、終盤の17番でスコアを落とすピンチを迎えたが、ここをパーで凌いで通算12オーバーで馬場と首位タイに並んで最終ホールへ。

　そして、最終18番パー4で、2オンさせた馬場はバーディチャンスをつかむ。それに対し、パーパットを決めて馬場にプレッシャーをかけたかった笠だが、これを惜しくも外してしまう。笠のボギーでパーセーブすれば優勝が決まる馬場は2パットできっちり決めて、2008年以来となるツアー通算3勝目を飾った。

　このほか、優勝争いを賑わせたのは前日5位タイのアン。前半に3つのバーディを量産して首位タイに躍り出ると、後半こそスコアを落としたものの、17番終了時点では通算12オーバーで依然トップタイ。しかし、最終18番でボギーを叩いて今季4勝目を逃した。

　また、首位と3打差の単独4位からスタートした宮里（藍）は、前半を1バーディ、2ボギーの1オーバーで切り抜け、後半に入って一時首位に並ぶも、14番、15番の連続ボギーで優勝争いから一歩後退すると、上がり2ホールでも連続ボギーを叩いて万事休す。結局、6オーバー76で通算15オーバーの6位タイに終わった。

　ディフェンディング・チャンピオンの宮里（美香）は、前日9つスコアを落としたものの首位と4打差の5位タイにつけていたが、逆転での連覇を狙ったこの日もスコアメイクに苦しみ、結局1バーディ、8ボギー、2ダブルボギーの11オーバー81と大乱調。通算21オーバーの20位タイで4日間の競技を終了した。

　その他上位陣は、首位と2打差の4位タイに大谷奈千代と李知姫（韓）、通算16オーバー7位タイにヤング・キム（韓）、宋ボベ（韓）が続いた。横峯さくらは、1オーバー71にスコアをまとめ通算17オーバーで全美貞（韓）と並んで9位タイでフィニッシュ。さらに1打差の11位タイに有村智恵、北田瑠衣らが入っている。