P.ハンソン、息子の緊急入院を乗り越え逆転V!
2012年9月10日(月)午後0:15
ライダーカップ(現地時間28?30日/米イリノイ州、メディナーCC)の主要メンバーのひとり、ピーター・ハンソン(スウェーデン)がアクシデントを乗り越え逆転で欧州ツアー通算5勝目を挙げた。
同ツアー、KLMオープン(オランダ、ヒルフェルスムGC)は現地時間9日、最終ラウンドの競技を終了。最終18番をイーグルで締めくくったハンソンが3アンダー67をマークし、通算14アンダーで前日の単独5位から逆転Vを達成した。
2週連続優勝を狙ったリッチー・ラムゼイ(スコットランド)が上がり4ホールで3つバーディを奪い通算12アンダーまでスコアを伸ばし、パブロ・ララサバル(スペイン)と並び2位タイに食い込み、スコット・ジェイミソン(スコットランド)が通算11アンダー単独4位に入った。
また来季のシード権確保を最大の目標としていたグレーム・ストーム(英)はスコアを3つ落とし通算9アンダー5位タイに終わったが、6万4,400ユーロ(約650万円)を加算し前週までの賞金ランク114位から84位に浮上。トップ115位以内に与えられる来季のシード権を確実なものとした。
ハンソンを襲ったアクシデントとは1歳半になる息子の緊急入院。金曜日の夜に家族から、息子がRSウィルス感染症(幼児の代表的な呼吸器感染症)にかかり入院したことを知らされ、「荷物をまとめて家に帰ろうかと思った」と大会からの棄権も覚悟した。しかし妻から「そこにとどまってしっかりプレーしてきて」と説得され、一睡も出来ずに挑んだ第3ラウンドで『67』をマークし優勝戦線に浮上すると、最終日も『67』にスコアをまとめ後続を振り切った。
「息子の状態は時間を追うごとに良くなっている。優勝ももちろん嬉しいけれど、息子が回復しつつあることが本当に嬉しい」とハンソン。「この夏は低調なプレーが続いていたから、この勝利でライダーカップに向け自信を回復することが出来た」と目前に迫ったビッグイベントに弾みをつけた格好だ。
しかし、ライダーカップのチームメイトであるマーティン・カイマー(独)は最終日にスコアを1つ落とし、通算5アンダーで前日の13位タイから21位タイに後退し4日間の競技を終了。また、ライダーカップ欧州チームキャプテンのホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は予選で姿を消している。