国内女子ツアー、マンシングウェアレディース東海クラシックは17日、愛知県の南愛知カントリークラブ 美浜コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。3週間ぶりにトーナメントに復帰し、初日首位タイに立った有村智恵だったが、この日はダブルボギーを2つ叩くなど2オーバー74と崩れ、通算3アンダーの8位タイに順位を下げた。同じく前日首位タイの廣瀬友美も3つスコアを落として通算2アンダー17位タイまで後退。一方、強い風と時折降る雨により上位陣がスコアを崩す中、2006年の賞金女王・大山志保が5アンダー67をマークして通算8アンダーで単独トップに躍り出た。

　今季予選落ちは1回と安定したゴルフを見せている大山だが、優勝は2008年のマスターズGCレディース以来ない。約3年ぶりの優勝を狙う大山は7位タイからスタートしたこの日、前半こそ3バーディ、3ボギーと出入りの激しいゴルフでイーブンパーだったが、後半に入ると別人のゴルフを披露する。11番、12番で連続バーディを奪って勢いに乗ると、上がり4ホールで3つスコアを伸ばして5アンダー67でラウンド。前日から5つスコアを伸ばしてリーダーボードの最上段を射止めた。

　左手首痛を感じさせない会心のゴルフで初日首位タイに立った有村だったが、この日は前半に2つのダブルボギーを叩いて失速。その後はパーセーブを続けていたが、14番をボギーとしてさらに後退する。それでもそこから意地を見せて15番をバーディとすると、17番でもバーディを奪って2オーバー74でフィニッシュ。なんとか2つスコアを落とすだけに収めて通算3アンダーで、ディフェンディング・チャンピオンの全美貞（韓）、2年連続賞金女王を狙うアン・ソンジュ（韓）、現在好調の笠りつ子らと並んで首位と5打差の8位タイに踏みとどまった。

　また、前日最終18番でスロープレーと見なされて2打罰を受けた横峯さくらはこの日、初日の手痛いミスを挽回するべく快調にスコアを伸ばす。序盤の3番こそボギーを叩いたが、すぐさま5番でバーディを奪い返すと、7番でもバーディ奪取。前半を1アンダーで折り返した横峯は、後半に入るとさらに勢いがまし、3つスコアを伸ばして4アンダー68でホールアウト。前日の30位タイから一気に4位タイに浮上した。横峯と同じく前日に遅延プレーで2打罰を科された金田久美子も2アンダー70で回って4位タイ。また、賞金ランク4位の佐伯三貴、前日3位タイの青山加織も横峯らと並んでいる。

　その他、首位と1打差の単独2位に服部真夕がつけ、さらに2打差の単独3位に福田裕子が続いている。一方で、前日17位タイとまずまずの位置につけていた上田桃子は6オーバー78の大乱調。通算5オーバーまでスコアを落としてカットラインに2打及ばず、61位タイで決勝ラウンド進出を逃している。またベテランの福嶋晃子も通算14オーバーの単独100位で予選落ちを喫した。