R.ラムゼイ逃げ切りV! P.ローリー2週連続優勝ならず
2012年9月3日(月)午前9:16
リッチー・ラムゼイ(スコットランド)が同郷の先輩の野望を打ち砕き、逃げ切っておよそ3年ぶりにツアー通算2勝目を挙げた。
欧州、アジアン両ツアー共催のオメガ・ヨーロピアン・マスターズは現地時間2日、スイスのクラン・シュル・シエールを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日単独トップに立ったラムゼイが最終日も5アンダー66の好スコアをマークし、通算16アンダーで後続に4ストロークの大差をつけ圧勝を飾った。
通算12アンダー2位タイにマーカス・フレイザー(豪)、ダニー・ウィレット(英)、フレデリック・アンダーソンヘッド(スウェーデン)らが入り、前週のジョニー・ウォーカー選手権に続く2週連続Vに挑んだポール・ローリー(スコットランド)は1アンダー70の平凡なスコアで通算11アンダー止まり。ベルント・ウィースバーガー(オーストリア)らと並び6位タイに終わった。
出だしの1番でいきなりイーグルを奪って首位発進のラムゼイに追いついたローリー。しかしあとが続かず3番、4番で連続ボギーを叩いて後退。するとラムゼイはローリーが連続ボギーを叩いたホールで連続バーディを奪って一気に差を広げ、前半だけで5つのバーディを量産して圧勝ペースに持ち込んだ。
「こんなに素晴らしい場所で優勝出来たなんて最高だ。今日はポール(ローリー)とダニー(ウィレット)というツアーを代表する強豪と同じ組だったから厳しい戦いが予想された。最後まで絶対に気を抜いちゃいけないと自分に言い聞かせた。きっちり仕事をやり遂げられて嬉しいよ」と満面の笑みで2009年12月の南アフリカ・オープン以来の勝利を喜んだラムゼイ。しかし「逃げ切って勝つのは孤独な作業。本当に難しかった」と本音を漏らすひと幕も。母国が誇るメジャーチャンピオン、ローリーの2週連続Vを阻止し金星を射止めたラムゼイは大きな自信を手に入れた。
その他、開催まで1か月を切ったライダーカップ(現地時間9月28?30日/米イリノイ州、メディナーCC)で副キャプテンを務める2人は明暗。尻上がりに調子を上げたミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が5つスコアを伸ばし、通算9アンダーで前日の25位タイから11位タイに浮上し4日間の競技を終了したのに対し、ダレン・クラーク(北アイルランド)はスコアを伸ばせず、通算4オーバー71位タイの下位に終わった。
尚、ライダーカップ欧州チームキャプテンのホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は予選で姿を消している。