歴代チャンピオンである二人の宮里に明暗がくっきりと分かれた。

　神奈川県の相模原ゴルフクラブ 東コースを舞台に国内女子ツアーの今季公式戦第3戦 日本女子オープンゴルフ選手権競技が開幕。3日に行われた第1ラウンドは、宮里美香がメジャー仕様の難コース相手に2アンダー70にスコアをまとめ、佐伯三貴、井芹美保子、テレサ・ルー（台）とともに首位に並んだ。1打差の5位タイに永久シードの不動裕理と大江香織、イーブンパー72の7位タイに服部真夕、日下部智子らがつけている。

　アンダーパーはわずかに6人。初日から我慢比べの様相を呈しているナショナルオープンで、美香が米ツアーで戦う実力を見せつけた。2週連続で国内ツアーに参戦している宮里藍、吉田弓美子と同組で回ったこの日、11番までに3バーディを重ねてリーダーボードを駆け上がると、13番で唯一のボギーを喫したものの、難しい上がり5ホールをパーで凌いでトーナメントリーダーの座を奪取。2010年以来3年ぶりとなる同ツアー勝利に向け、最高のスタートを切った。

　一方、2005年大会覇者の藍は、出だしの2番と3番でボギー、ダブルボギーを叩くと、その後も3バーディ、3ボギーと最後までエンジンがかからず4オーバー76でホールアウト。元ロレックスランキング（女子世界ランキング）1位の申ジエ（韓）ら並ぶ56位タイと大きく出遅れた。前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントでは終盤に失速し、1打差でV逸。「また来週頑張ります」と雪辱を誓って今大会に臨んでいるだけに、第2ラウンド以降の巻き返しに期待がかかる。

　また「この試合は勝ちたいという気持ちが強い」とタイトル獲得を切望する横峯さくらは3バーディ、4ボギーの1オーバー73にスコアをまとめ、堀奈津佳、上原彩子、飯島茜、藤本麻子ら実力者と同じ12位タイ。賞金ランキング首位を走る森田理香子は2オーバー74の25位タイ、3オーバー75の43位タイに比嘉真美子、吉田などが続いている。