国内参戦でパットが戻ってきた藍 待望のツアー10勝目となるか!?
2014年5月15日(木)午前11:30
今季初の国内ツアー出場をエネルギーに変えて、宮里藍が待望の米ツアー通算10勝目を狙う。
前週国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップに出場した藍は優勝こそならなかったが(8位タイ)、「パッティングは1週間通して大きな自信になりました。ミスもありましたが、決めたパッティングの方が多かったので、良いフィーリングのままアメリカに戻れます」と今季不調に喘ぐパットに手ごたえを口にした。
この勢いのまま挑むのが米女子ツアー今季第11戦 キングスミル選手権(現地時間15?18日/バージニア州キングスミル・リゾート リバーC)だ。2012年のウォルマートNWアーカンソー選手権以来国内外通して優勝のない藍だが、フェアウェイキープ率は78.6%(ツアー7位)とショットは好調なだけに、パットのフィーリングさえ戻ってくれば待望のツアー10勝目も近い。日本勢は藍の他に野村敏京と有村智恵が出場する。
今大会はロレックスランキング(女子世界ランキング)トップ10のうち8人がプレー。昨季プレーオフの末に優勝したクリスティー・カー(米)や敗れたスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、現在賞金ランキング首位を突っ走るステイシー・ルイス(米)、今季2勝のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、クラフト・ナビスコ選手権で初メジャーを制したレクシー・トンプソン(米)ら実力者たちがそろって参戦する。
ロレックスランクNo.3のリディア・コ(ニュージーランド)も優勝候補筆頭だ。試合がなかった前週は約1か月後に迫った全米女子オープン(6月19?22日)の舞台、パインハーストNo.2(ノースカロライナ州)を訪れて練習ラウンドを行った。実は05年に同じコースで行われた全米オープンに優勝したニュージーランドの大先輩マイケル・キャンベルから2か月前にコース攻略についてアドバイスをもらったという。プロとしてツアー初優勝を飾った今、狙うのはビッグタイトル。良いリズムで挑むためにも今大会を含めて残り4戦で結果を残したいところだ。
また、昨季大会でカーに惜敗したピーターセンは、今大会終了後にパインハーストに行くことを目論んでいる。今季は史上初めて男女の全米オープンが同じコースで続けて行われるとあってそのことにも興味津々。「素晴らしいチャレンジになると思う」と目を輝かせており、やはりその前にさらに勝利を重ねるべく意欲満々だ。