諸見里しのぶが、2009年以来の復活Vを惜しくも逃した。

　国内女子ツアーのｍｅｉｊｉ カップは5日、北海道の札幌国際カントリークラブ島松コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。後続に2打差の単独首位からスタートしたアン・ソンジュ（韓）がスコアメイクに苦しむ中、2位タイから出た諸見里が4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマーク。1アンダー71にとどまったアン、この日だけで5つスコアを伸ばした昨季大会覇者フォン・シャンシャン（中）の2人と通算7アンダーで並び、決着はプレーオフに持ち越された。

　18番パー5で繰り返し行われたプレーオフ1ホール目。諸見里は第2打をラフに打ち込む苦しい展開となるが、第3打でしっかりグリーンを捉える。しかし約5メートルのバーディパットを沈めることができず、バーディ奪取に成功したアン、フォンの前に敗退。2009年に年間6勝を挙げて以来勝利から遠ざかり、誰よりも優勝の二文字を渇望していたが、あと一歩のところで3年ぶりの勝利の美酒を味わうことはできなかった。

　プレーオフを制したのはディフェンディング・チャンピオンのフォン。2ホール目、3ホール目をパーで分け、迎えた4ホール目で2オンに成功すると、ロングパットを沈めるイーグル奪取でアンを振り切った。5月のヨネックスレディスゴルフトーナメント以来となる今季2勝目を大会連覇で飾っている。

　その他上位陣は、通算6アンダー4位タイに不動裕理、櫻井有希がつけ、通算5アンダー単独6位にヤング・キム（韓）、通算4アンダー単独7位にイ・ボミ（韓）が入った。初日単独トップで、首位に2打差2位タイから最終日を迎えた有村智恵は1オーバー73を叩き、通算3アンダー単独8位で終戦。横峯さくらは1アンダー71とスコアを伸ばし切れず、通算1オーバー22位タイで3日間の競技を終えている。