I.パーク、混戦抜け出し4年ぶりV達成! 桃子12位タイ
2012年7月30日(月)午前2:36
手に汗握るバーディ合戦は、終始落ち着いたプレーで着々とスコアを伸ばしたインビー・パーク(韓)の勝利で幕を閉じた。
来季からはメジャー大会に昇格することが決まっている欧米両ツアー共催のエビアン・マスターズ(フランス、エビアン・マスターズGC)は現地時間29日、最終ラウンドの競技を終了。この日首位タイからスタートしたパークが上がり3ホール連続を含む8バーディ(2ボギー)の猛攻で通算17アンダーまでスコアを伸ばし、2位に並んだカリー・ウェブ(豪)、ステイシー・ルイス(米)に2打差をつけ4年ぶりのツアー通算2勝目を達成した。
最終18番、初日から首位を走りながら中盤まで全くパットが決まらず後退したルイスが2オンに成功し、意地のイーグル奪取で通算15アンダーでホールアウト。その時点で1打差となりパークは残り4メートルを2パットで決めなければ優勝出来ない状況となった。しかしそこでパークは迷うことなくきっちりバーディでフィニッシュ。混戦にとどめを刺し嬉しい4年ぶりの勝利を手中に収めた。
ウイニングパットを沈めた直後、韓国の先輩や後輩からエビアンシャワーの祝福を受けびしょ濡れになったパークは「ここ数年苦しくて、もう勝てないかもしれないと思ったこともあるけれど、優勝出来て本当に良かったです。今日は今年で一番パットの調子が良かったです」と嬉しそうな笑顔を見せた。
決め手となったのは14番パー3。ティーショットが深いラフにつかまりアプローチも寄せ切れず10メートル近いパットを残したが、それを沈めてパーをセーブ。同じくそのホールでティーショットをミスしたルイスがボギーを叩き、悔し紛れにパターを投げつけたのとは対照的な好セーブが光った。
後続はこの日5アンダー67をマークしたウェブとルイスが通算15アンダーで2位タイ。最終ホールをイーグルで締めくくったシャンシャン・フェン(中)が、ナタリー・ガルビス(米)とアマチュアのキム・ヒョージュ(韓)の2人と通算14アンダーで並び4位タイに入っている。
日本勢は2日連続3アンダー69をマークした上田桃子が通算9アンダーで12位タイに入ったのが最高。ツアー初優勝が期待された宮里美香は通算8アンダー16位タイ、連覇を目指した宮里藍は通算7アンダー21位タイで終戦した。65位タイからスタートした佐伯三貴が最終日に3つスコアを伸ばし、通算2オーバー54位タイまで順位を上げたが、大江香織は11オーバー83の大乱調で通算8オーバー単独70位で4日間の競技を終えている。