国内女子ツアーの新規トーナメント、サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントは22日、茨城県のイーグルポイントゴルフクラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日単独トップに躍り出た木戸愛が、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー70をマークし、通算14アンダーで逃げ切って嬉しいツアー初優勝を飾った。

　2日連続で『66』の好スコアを叩き出し、単独2位の全美貞（韓）から4打差のリードで最終日を迎えた木戸。出だしの1番でバーディを奪い幸先のいいスタートを切ったが、その後は思うようにスコアを伸ばせず7番でボギー、さらに9番でダブルボギーを叩いてしまう。しかし、後半に入ると見事な立ち直りを見せ、10番、11番の連続バーディでイーブンパーに戻すと、終盤の17番でもバーディを奪い、全の猛追を2打差で振り切り初優勝。栄えある大会初代女王の座に輝いた。

　現在賞金ランキングトップで、最終日に4打差からの逆転優勝を狙った全は、スタートからスコアカード通りのプレーが続くが、9番でようやくこの日初のバーディを奪うと、後半の出だし10番からの3連続バーディで遂に首位の木戸をとらえる。しかし、その後は15番でボギーを叩くなど追い上げならず、4アンダー68でホールアウト。この日4つスコアを伸ばしたものの、木戸には2打差で及ばず通算12アンダー単独2位に終わった。

　その他の上位勢は、前日10位タイのキム・ソヒ（韓）がこの日6アンダー66を叩き出し、通算11アンダーで申ジエ（韓）とともに3位タイでフィニッシュ。通算10アンダー単独5位に不動裕理、初日首位タイのジャン・ウンビ（韓）は7バーディ、1ボギーの猛チャージで、永井奈都と並び通算9アンダー6位タイに入っている。

　また、今季全米女子オープン覇者で前日24位タイのチェ・ナヨン（韓）は、この日2つスコアを伸ばすにとどまり通算5アンダーで18位タイ。チェと同じく24位タイからスタートした横峯さくらは、3アンダー69で回り通算6アンダー14位タイ、前週優勝の有村智恵も3アンダー69でプレーして通算4アンダー24位タイで4日間の競技を終えている。

　ホステスプロで決勝ラウンドへ進出した2人のうち、堀奈津佳は3アンダー69で通算3アンダー32位タイ。香妻琴乃は2つスコアを落とし通算2オーバー55位タイに終わっている。