谷原秀人＆平塚哲二のコンビが日の丸を背負って中国へと乗り込んだ。

　現地時間22日開幕のオメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップゴルフ（中国、深セン、ミッションヒルズGC）は、28か国が一同に集い、世界一の座を争う団体戦だ。

　日本代表は、かつてゴルフブームを巻き起こす源となった1957年の霞ヶ関CCで開催された日本大会（中村寅吉＆小野光一）で勝利。今回は02年のメキシコ大会（丸山茂樹＆伊澤利光）以来、5年ぶり3度目の優勝を目指す。昨年に続いて代表となった2人は「目標？　もちろん優勝です」（平塚）と、意気込んでいる。

　昨季大会は舞台がバルバドスと遠かったこともあり、移動だけで疲れた。結果は24チーム中23位と散々だったため、今年は雪辱を心に誓っての参戦となる。

　もちろん、ライバル達も強豪ぞろいだ。前週の欧州ツアー、UBS香港オープンを制したミゲール・A・ヒメネスと、ホセ・マニュエル・ララのスペイン代表は絶好調。レティーフ・グーセン＆トレバー・イメルマンの南ア代表、日本ツアーのダンロップフェニックストーナメントの優勝で波に乗るイアン・ポルターと、07年シーズンに初の欧州賞金王に輝いたジャスティン・ローズの英国代表など、経験豊富な面々がずらりと並ぶ。

　本来なら優勝候補に挙げられて当然の米国代表は、サンクスギビングウイークエンドということもあり、プレーヤーが出たがらずに四苦八苦。さらに出場予定だったプレーヤーが直前になって故障で辞退し、変更を余儀なくされるなどのドタバタぶりを演じた。

　結局、代表となったのはヒース・スローカムとブー・ウィークリーの2人だが、急造ペアということもあり、どれほど頑張れるかはわからないのが現状だ。

　舞台となる中国は、ここ数年一気にゴルフ場が増え、ゴルフ人口も増加しつつある。ゴルフ界にとっては新たなマーケットとして注目される地で、ヒーローとなれるのは誰か？　国の名誉を背負った戦いが繰り広げられる。