16日、PGAツアーは2026年シーズンの開幕戦、ザ・セントリーを例年のプランテーションコース at カパルア（米ハワイ州マウイ島）では実施しないと発表した。

　PGAツアーによると、マウイ郡はここ数週間、深刻な干ばつに見舞われており、州のデータによれば地域の14万人以上が影響を受けている。地域社会の生活を最優先するための節水規制が敷かれ、コースの状態が悪化。ツアーの専門チームが今月上旬に現地を調査し、来年1月の開催に向けて基準を満たすコンディションを整えるのは困難と判断した。

　ツアーは声明で「州知事、セントリー保険、カパルア・リゾート、マウイ郡の関係者と協議を重ねた結果、PGAツアーは2026年のザ・セントリーについて、継続する干ばつ状況、水資源節約の必要性、農業的条件、物流上の課題により、カパルアのプランテーションコースでは開催しないと決定しました」と説明。代替会場などについては「適切な時期に改めてお知らせします」としている。

　ザ・セントリーは出場資格が絞られるシグネチャーイベントのシーズン初戦。2025年大会は、松山英樹がツアーの72ホールの最少スコア記録を更新する通算35アンダーで優勝した。

（写真：Getty Images）