連日の濃霧により第2ラウンドが中止になるなど進行の遅れていた国内女子ツアー、スタンレーレディスゴルフトーナメント（静岡県、東名カントリークラブ）は15日、最終ラウンドの18ホールを行う予定だったが、この日も濃霧によりスタートが遅れ9ホール（インコース）の競技短縮が決定。これにより今大会は27ホール競技となった。

　そんな荒れた展開の中で行われた最終日。2位タイでスタートしたディフェンディング・チャンピオンの有村智恵が9ホールをイーブンパー36で回り、通算5アンダーで自身初となる大会連覇を達成した。1打差の2位タイに森田理香子、宋ボベ（韓）、楊涛麗（中）の3人、2打差の5位タイに佐伯三貴、全美貞（韓）、リ・エスド（韓）らが入った。

　有村はこの日、出だしの10番から4ホール連続でパープレーとなるも、14番でバーディを奪い単独トップに躍り出る。その後、後続に2打差で迎えた17番でボギーを叩くも最終18番でパーセーブに成功し、逆転で今季2勝目を手にした。この結果、今季日本勢で初めて2勝目を挙げた選手となっている。また、今大会は短縮競技となったため優勝賞金は75％に減額され、1,215万円になった。

　前日単独トップの森田は出だしの10番でボギーを叩くと、12番でもボギーと序盤でつまずく。その後はパープレーを続けたが2オーバー38。通算4アンダーで有村に1打及ばず2010年以来の復活優勝は叶わなかった。

　その他上位陣は、通算2アンダー9位タイに朴仁妃（韓）、茂木宏美、飯島茜ら5人。通算1アンダー14位タイに諸見里しのぶ、野村敏京、大山志保、大和笑莉奈らが入った。また、63位タイとぎりぎりで決勝ラウンドに進出した横峯さくらは、1つスコアを伸ばして通算1オーバー34位タイで短期決戦となった今大会を終えている。