P.ミケルソン優勝戦線浮上! F.モリナリが兄弟Vに王手
2012年7月15日(日)午前10:11
初日123位タイと大きく出遅れたフィル・ミケルソン(米)が、最終日を前に優勝戦線に浮上した。
全英オープンの前哨戦、欧州ツアーのアバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープン(スコットランド、キャッスル・スチュワートGL)は現地時間14日、第3ラウンドの競技を終了。前日首位タイのフランセスコ・モリナリ(伊)がノーボギーの5アンダー67をマークし、通算17アンダーで今季2勝目、ツアー通算4勝目に王手をかけた。
とはいえ上位は混戦。1打差の単独2位にアンダース・ハンセン(デンマーク)、2打差の3位タイにソレン・ケルドセン(デンマーク)とマーク・ウォーレン(スコットランド)がつけ、前日『64』を叩き出し19位タイに浮上していたミケルソンが、バックナインで3連続を含む6バーディを量産し7アンダー65と爆発。通算14アンダーとしマーティン・レアード(スコットランド)らと並び5位タイの好位置に急浮上している。
降雨はあったものの、ここまで比較的穏やかな天候に恵まれ、スコアを伸ばし合う展開となっている今年のスコティッシュ・オープン。首位を走るモリナリにとっては、兄エドアルド(2010年優勝)に続く兄弟同一大会優勝のチャンスだけに、「明日も今日までと同じようなゴルフをして勝ちたい」と語り、「それには20アンダーくらいまで伸ばさなければならないだろう。積極的に攻めてチャンスを作りたい」と逃げ切りVに意欲を見せている。
そのモリナリを逆転するために「もう少し天候が荒れてくれないと難しい」と言うのは、初日の出遅れを2日連続の好スコアで埋め合わせ、5位タイの好位置に順位を上げたミケルソン。「モリナリが好調だからね。彼が伸ばしてしまったら追いつくのが難しくなる。でもコンディションが難しくなればこっちにも追いつくチャンスがある。天候の手助けが必要だね」と逆転Vの条件を口にした。次週に迫った全英オープン(現地時間19?22日/英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)に弾みをつけるためにも、最終日は納得のいくプレーで締めくくりたい。
尚、前日3位タイにつけていた19歳のマッテオ・マナセロ(伊)はスコアを1つ落とし、通算10アンダー32位タイに後退。今週ベスト5に入らないと全英オープンへの出場切符が手に入らないため、最終日は爆発的スコアが必要になる。カットラインぎりぎりで予選を通過したアーニー・エルス(南ア)は通算8アンダー45位タイにとどまっている。