2年ぶりの優勝を狙う森田理香子が単独トップに立つ中、ディフェンディング・チャンピオンの有村智恵が会心のゴルフで連覇を射程圏内にとらえた。

　国内女子ツアーのスタンレーレディスゴルフトーナメント（静岡県、東名カントリークラブ）は14日、濃霧によりサスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行う予定だったが、前日同様に霧の影響で進行が遅れたため第1ラウンドの競技のみを終了した。大会は54ホールから36ホールに短縮され、翌15日に最終ラウンド18ホールが行われる。

　初日の出だし1番をバーディとしたところでサスペンデッドとなっていた有村はこの日、4番パー3でバーディを奪うと、続く5番もバーディ。さらに8番でもバーディを奪取して4アンダーで前半を折り返す。後半は15番パー4で1つスコアを伸ばすにとどまったが、それでも第1ラウンドを5バーディ、ノーボギーの5アンダー67の好スコアでホールアウトし、単独首位の森田に1打差の2位タイにつけた。競技短縮により残り18ホールで争われることになった今大会で、明日、有村が今季2勝目を連覇で飾ることが出来るか注目だ。

　そんな有村を上回るゴルフを見せたのが、2010年以来の復活Vを目指す森田。この日は霧による視界不良をものともせず1イーグル、5バーディ、1ボギーの6アンダー66でラウンド。後続に1打差ながら、リーダーボードの最上段から最終日を迎えることとなった。

　その他上位陣では、有村と並ぶ5アンダー67の2位タイにツアー未勝利の大和笑莉奈。4アンダー68の4位タイに今季1勝の佐伯三貴、楊涛麗（中）が続き、3アンダー69の6位タイに今季初出場の大山志保、表純子、朴仁妃（韓）の実力者3人がつけた。賞金ランキング4位の笠りつ子は2アンダー70の9位タイ、同ランク3位の服部真夕は全美貞（韓）、諸見里しのぶ、野村敏京らと1アンダー71で並び17位タイとなっている。

　また、全米女子オープン帰りで、有村と同組で回った横峯さくらは5バーディ、3ボギー、2ダブルボギーの出入りの激しいゴルフで2オーバー74を叩き、斉藤愛璃らと並ぶ63位タイに低迷しているが、カットラインぎりぎりで最終ラウンド進出を決めている。

　尚、原江里菜、馬場ゆかり、福嶋晃子の面々は予選落ちを喫した。