N.チェ、朴セリの足跡継ぐ大きな1勝! 美香7位タイ、藍28位タイ
2012年7月9日(月)午前7:44
前日コースレコードをマークし、後続に6ストロークの大差をつけ独走態勢に入っていたチェ・ナヨン(韓)が、母国の偉大な先輩・朴セリ(韓)の足跡を継ぎ最高峰のメジャーで逃げ切りVを達成した。
第67回全米女子オープンは、ウィスコンシン州のブラックウルフ・ラン チャンピオンシップCを舞台に現地時間8日、最終ラウンドの競技を終了。単独トップからスタートしたチェは出だしの1番でボギー、10番ではトリプルボギーを叩き一時後続に2打差と迫られたが、後半3つのバーディを奪い返し1オーバー73にスコアをまとめ、通算7アンダーでメジャー初優勝を飾った。
4打差の単独2位にエイミー・ヤン(韓)が続いたが、難コース相手にアンダーパーフィニッシュは結局チェとヤンの2人だけ。通算1オーバー単独3位にサンドラ・ガル(独)、通算2オーバー4位タイにシャンシャン・フェン(中)、イルヒー・リー(韓)、ジュリア・セルガス(伊)が入り、キャリアグランドスラムを目指したヤニ・ツェン(台)は通算14オーバー50位タイに沈んだ。
最終ホールで短いボギーパットを沈めた瞬間、チェの優勝が決まると18番グリーンサイドで待ち構えていた韓国勢がいっせいに彼女の元に駆け寄り、シャンパンシャワーを浴びせて祝福する。もちろんその輪の中には14年前このコースで行われた全米女子オープンに優勝し、後輩に道を切り開いた朴(通算4オーバー9位タイ)の姿があった。
「(朴)セリの足跡を踏襲したい」という一心で挑んだ最終ラウンド。独走態勢だからこそのプレッシャーを味わったが、最後は「他の人のプレーはコントロール出来ない。今、自分が出来ることだけをやろう」という思いで1打1打に集中し優勝をもぎ取った。
一方、前日3位タイに浮上しチャージが期待された宮里美香はスコアを4つ落とし通算3オーバー7位タイに終わり、宮里藍も5オーバー77を叩いて通算8オーバー28位タイで終戦。横峯さくらは最終日に8オーバー80の大叩きで通算12オーバー39位タイに終わっている。