L.ウェストウッド低迷… M.シエム単独トップ浮上!
2012年7月7日(土)午前9:57
本命たちが足踏みする中、8年ぶりツアー2勝目を目指すマルセル・シエム(独)が単独トップに躍り出た。
欧州ツアーのアルストム・オープン・デ・フランスは現地時間6日、同地のル・ゴルフ・ナショナルを舞台に第2ラウンドの競技を終了。雷のおそれにより途中80分の中断を挟み集中力を乱される選手も多かったが、この日8位タイからスタートしたシエムが2日連続となる3アンダー68をマーク。通算6アンダーとし単独2位のアレクサンダー・ノレン(スウェーデン)に1打差をつけトーナメントをリードした。
通算4アンダー3位タイにアンダース・ハンセン(デンマーク)とジョージ・コージー(南ア)、この日『68』で回ったフランセスコ・モリナリ(伊)が通算3アンダーで42位タイから5位タイに急浮上している。
しかし初日単独トップのクリスチャン・ニルソン(スウェーデン)はボギーを6つ(2バーディ)を叩いて4オーバー75と崩れ、通算2アンダー8位タイに後退。前日2位タイ発進のマッテオ・マナセロ(伊)もスコアを4つ落とし、通算1アンダー14位タイまで順位を下げている。
2006年母国の先輩ベルンハルト・ランガー(独)とのコンビでワールドカップを制しているシエムだが、個人としての勝利は2004年の欧州ツアー、ダンヒル選手権ただ1回。しかし今季は同ツアーで2月のアバンサ・マスターズで単独2位に入るなどベスト10入りが4回、予選落ちはわずか1回と好調を維持している。
「トーナメントで1つでもアンダーパーをマーク出来れば上出来。17番(10番スタート)でダブルボギーを叩いているけれど、それで目が覚めた。気持ちを引き締めて後半4つのバーディに繋げられて良かった。このままの調子をキープしたい」と8年ぶりの勝利に向け31歳がエンジン全開だ。
一方、世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)は苦戦を強いられた。後半に入って12番でダブルボギーを叩いた後、13番からまさかの3連続ボギー。4ホールで5つスコアを落とし2オーバー73止まり。通算1オーバーでホセ・マリア・オラサバル(スペイン)らと並び30位タイにとどまっている。
また世界ランク9位のジャスティン・ローズ(英)も通算2オーバー46位タイ、同ランク14位のマーティン・カイマー(独)は通算3オーバーでレティーフ・グーセン(南ア)らと並ぶ59位タイでギリギリ予選通過。ディフェンディング・チャンピオンのトーマス・レベ(仏)は通算6オーバー97位タイで予選落ちに終わっている。