M.マナセロ好発進 L.ウェストウッドは21位タイ
2012年7月6日(金)午前9:55
19歳のマッテオ・マナセロ(伊)が好発進を切る中、世界ランキング3位のリー・ウェストウッド(英)は序盤つまずいてスタートダッシュとはならなかった。
欧州ツアーのアルストム・オープン・デ・フランスは現地時間5日、同地のル・ゴルフ・ナショナルを舞台に開幕。この日行われた第1ラウンドで6アンダー65をマークし単独トップに立ったクリスチャン・ニルソン(スウェーデン)に1打差の2位タイにマナセロの他、トンチャイ・ジェイディ(タイ)、ゲイリー・ボイド(英)がつける展開となった。
注目のウェストウッドは10番スタートの前半6ホールで4つスコアを落としハラハラさせたが、16番のバーディで流れを変え、後半4つのバーディを奪って盛り返し1アンダー70でホールアウト。ダレン・クラーク(北アイルランド)らと並び首位と5打差の21位タイとやや出遅れている。
単独トップのニルソンは今季「やることなすこと上手く行っていない」とトップ30入りすらないが、「自分を信じて練習を続けて来て、ようやく成果が見え始めて来た」と3連続を含む7バーディ(1ボギー)を量産し納得の表情。そのニルソンを1打差で追いかけるマナセロは「バーディチャンスを沢山作ることが出来た。パットが取り立てて良かったとは思わないけれど、取りこぼしはなかった」と自信をのぞかせた。
出だしでつまずいたウェストウッドは、この日最後のホールとなった9番であわや池ポチャのピンチ。スタンスが池にかかったが靴は脱がず、足元を水に浸けてのリカバリー。なぜ靴を脱がなかったのか、との質問には「去年(トーマス)レベが飛び込んで骨折した池だからね。どんな魔物が住んでいるかわからない。幸い靴は替えをいっぱい持っているから」と茶目っ気たっぷりの笑顔を見せた。
何やら13年前の全英オープンで最終日最終ホール、クリークからのウォーターショットを試みようとしたジャン・バン・デ・ベルデ(仏)が演じた“カーヌスティの悲劇”を思い出すが、そのバン・デ・ベルデは今や今大会のトーナメントディレクターである。
ちなみに地元のナショナルオープンを制したディフェンディング・チャンピオンのトーマス・レベ(仏)は1オーバー72とスコアを伸ばせず、イアン・ポルター(英)、ピーター・ハンソン(スウェーデン)らと並び62位タイと出遅れた。