日本勢同士のV争いは藍が貫禄勝ち! 美香1打に泣く
2012年7月2日(月)午前8:44
ダブル宮里による熾烈な優勝争いは先輩の藍に軍配。悲願のアメリカ初Vを狙った美香はまたしても1打に泣き惜敗を喫した。
米女子ツアーには珍しく3日間54ホールの短期決戦、ウォルマートNWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)は現地時間1日、最終ラウンドの競技を終了。4位タイからスタートした宮里藍と2位タイからスタートした宮里美香がともにバーディ攻勢の激しいデッドヒートを演じた結果、通算12アンダーまでスコアを伸ばした藍が頭ひとつ抜け出し今季2度目の栄冠に輝いた。
藍にとっては、先週およそ1年ぶりに喫した予選落ちの屈辱を晴らした格好だ。相手は可愛い後輩だが勝負となれば話は別。過去4度ベスト10入りしている相性の良い大会で、15番までに6つのバーディを奪って美香とともに通算12アンダーまでスコアを伸ばしトップを走る。17番パー3で痛恨のボギーを叩き最終組の美香に1打リードを許したが、その後今度は美香が16番でボギーを叩き後退。最終18番で執念のバーディをもぎ取った藍が美香を1打差で抑えツアー通算9勝目を達成した。
各選手が苦しんだ暑さにも「タイやシンガポールの方が暑い。ドライバーもアイアンもショートゲームも調子が良かった。大きなミスもなかった」と経験にものをいわせて逆転Vを勝ち取った藍。17番のボギーを18番のバーディで帳消しにするところはさすがと言わざるを得ない。優勝賞金30万ドル(約2,400万円)を加算し賞金ランクは1位に躍進。調子を落としている女王ヤニ・ツェン(台)が連覇どころか予選落ちを喫している大会で優勝したことは、今後藍の最大の目標であるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)の行方にも大きく影響がありそうだ。
一方、美香は最終日6アンダー65をマークしたアザハラ・ムニョス(スペイン)とともに通算11アンダー2位タイで終戦。悲願のアメリカ初Vは次戦以降に持ち越された。通算10アンダー4位タイに前日までトーナメントを引っ張ったルーキーのベロニカ・フェリベール(ベネズエラ)とインビー・パーク(韓)が入り、通算9アンダー単独6位にセオ・ヒーキョン(韓)。前週優勝のブリタニー・ラング(米)は通算7アンダー8位タイで3日間の競技を終了した。
ダブル宮里以外の日本勢は上田桃子が通算1アンダー36位タイ。マンデー予選を突破して本戦出場権をつかんだ櫻井有希は通算4オーバー69位タイに終わった。尚、金子絢香、野村敏京は予選で姿を消している。
宮里藍、今季2勝目! ウォルマートNWアーカンソー選手権
【放送日】
最終日 <本日>午後4:00?6:00 (再放送)
【再放送日時】
1日目 7/3(火)午後7:00?9:00
2日目 7/4(水)午後7:00?9:00
最終日 7/5(木)午後7:00?9:00
7/6(金)午後1:00?3:00
7/7(土)午前11:00?午後1:00