J.ドナルドソンがツアー初V達成! P.ハリントン完全復活ならず
2012年7月2日(月)午前10:20
北アイルランドでは1953年以来の開催となる欧州ツアーのアイリッシュ・オープンは、同地の名門ロイヤル・ポートラッシュGCを舞台に現地時間1日、最終ラウンドの競技を終了。11万人以上のギャラリーが詰めかける中で圧勝を飾ったのは、ツアー未勝利のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)だった。
第3ラウンドを終え単独トップに立っていたドナルドソン。だが、最終日をスタートさせる時点では、すでに出だしからバーディ、イーグル攻勢をかけたミカエル・ランドバーグ(スウェーデン)に逆転を許していた。しかし、2番から3連続バーディを奪ったドナルドソンが再逆転に成功すると、後半に入っても攻撃の手を緩めず8バーディ、2ボギーの6アンダー66をマーク。通算18アンダーで逃げ切って嬉しいツアー初優勝を飾った。
本命のアイルランド勢を抑えての初V達成。地元ギャラリーにとってはほぼ無名の存在だが、後続に4打差をつける圧勝に「リーダーボードはまったく見なかった。自分がどういう立場に置かれているかを気にすることなく最後まで突っ走った。初日にホールインワン(6番パー3)をマークしたときから(優勝する)手応えはあった。キャリア初のホールインワンと優勝を同時に達成できて本当に嬉しい」と喜びを爆発させた。
通算14アンダー2位タイにラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)、アンソニー・ウォール(英)、ファブリツィオ・ザノッテイ(パラグアイ)が入り、フロントナインで『29』の猛攻を見せたランドバーグは、上がり3ホールで2つボギーを叩き7アンダー65止まり。通算13アンダーはマーク・フォスター(英)と並び5位タイに終わった。
地元のギャラリーの大声援を浴びて、4年ぶりの復活Vを目指したパドレイ・ハリントン(アイルランド)は4バーディ、2ボギーの2アンダー70とあと一歩スコアを伸ばせず、通算12アンダー7位タイで終戦。2008年全米プロゴルフ選手権以来の優勝は、またしてもお預けとなった。
世界ランキング2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)は通算11アンダー10位タイ。通算10アンダー16位タイにグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が入った他、ジョン・デイリー(米)が通算8アンダー24位タイとまずまずの成績を残している。しかし、全英オープンチャンピオンのダレン・クラーク(北アイルランド)はスコアを伸ばせず、通算4アンダー39位タイで4日間の競技を終えている。