初V狙うJ.ドナルドソンをP.ハリントンが追走
2012年7月1日(日)午前11:42
北アイルランドでは1953年以来の開催となる欧州ツアーのアイリッシュ・オープンは、同地の名門ロイヤル・ポートラッシュGCを舞台に現地時間30日、第3ラウンドの競技を終了。2007年の大会チャンピオンであるパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、逆転優勝可能なポジションをがっちりとキープした。
単独トップからスタートしたグレゴリー・ボーディ(仏)が8オーバー80を叩いて30位タイまで急降下する中、この日好調だったのはツアー未勝利のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)とツアー1勝のアンソニー・ウォール(英)の2人。初日の6番でホールインワンをマークしているドナルドソンはこの日も2番パー5でイーグルを奪って波に乗り、難コンディションの中3アンダー69をマーク。通算12アンダーとし前日の6位タイから単独トップに躍り出た。一方のウォールはドナルドソンを上回る5アンダー67でラウンドし、通算11アンダーで単独2位に浮上している。
しかし後続には強豪がずらり。中でもメジャー3勝ながらここ4年ツアー勝利のないハリントンの存在は不気味だ。第3ラウンドではボギーが先行しスコアを伸ばせなかったが(イーブンパー72)、通算10アンダー3位タイにつけ逆転Vを虎視眈々と狙っている。
「ギャラリーの応援は本当に有り難い。背中を押してもらっている。でも優勝を争っている選手たちは地元の人々が応援しているからアイルランド勢に勝たせてあげよう、などと思うわけがない。厳しい道を自分で切り開いていかなければ…」とハリントン。今季はここまで2つのメジャーでベスト10入りを果たすなど復調の兆しが顕著なだけに、ドナルドソンとウォールにとっては怖い存在になりそうだ。
一方、世界ランク2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)は2バーディ、1ボギーの1アンダー71と平凡なスコアながら、上位がスコアを落としたため前日の24位タイから11位タイ(通算6アンダー)に浮上。全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)はスコアを1つ落とし、通算4アンダー30位タイに後退している。
また全英オープンチャンピオンのダレン・クラーク(北アイルランド)は、通算3アンダーでジョン・デイリー(米)らと並び35位タイにとどまっている。