国内女子ツアーの日医工女子オープンゴルフトーナメントは29日、富山県の八尾カントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を終了。今季1勝で賞金ランキングトップの全美貞（韓）が6アンダー66の好スコアをマークして単独トップに立つ中、前週優勝の服部真夕とツアー未勝利の林綾香が2打差2位タイの好発進を切った。

　前週のアース・モンダミンカップを制し、5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ以来続いていた外国勢による連勝記録を7で止めた服部。この日はアウトからスタートすると、出だしの1番パー5でバーディを奪う幸先の良い滑り出しを見せる。その後5番をボギーとするも、9番でこの日2つ目のバーディを奪取して1アンダーでハーフターン。後半に入ると12番、14番、18番でバーディを重ねて4アンダー68の好スコアを叩き出した。首位の全からはたったの2打差、2戦連続Vへ向けて絶好のポジションを確保している。

　その服部に並ぶ好スタートを切ったのはツアー未勝利の林綾香。10番からスタートし、前半こそ1バーディにとどまったが、後半に4つのバーディ（1ボギー）を奪取するなど3つスコアを伸ばして4アンダー68でホールアウト。今季ここまで5戦に出場し4試合で予選落ちを喫している25歳が、好位置につけてリーダーボードを賑わした。

　単独トップに立った全はこの日も安定感のあるゴルフを披露した。前半を2アンダーで折り返すと、後半にも4つのバーディを奪いノーボギーの6アンダー66でフィニッシュ。服部、林に2打差をつけトーナメントをリードした。

　その他上位陣は、首位と3打差の4位タイに姜如珍（韓）とアマチュアの河野美桜がつけ、2アンダー70の6位タイには佐伯三貴、原江里菜、イ・ボミ（韓）ら13人がつける混戦模様。さらに大江香織、藤本麻子らが1アンダー71で回って19位タイ、諸見里しのぶ、森田理香子がイーブンパー72のラウンドで29位タイとなっている。

　一方、前週惜しくも今季2勝目を逃した有村智恵は1オーバー73を叩いて、笠りつ子らと並び46位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの上原彩子は3オーバー75の69位タイ、3年連続賞金女王を狙うアン・ソンジュ（韓）も4オーバー76の75位タイと大きく出遅れている。