地元R.マキロイ53位タイ、J.M.シンとG.ボーディが首位並走
2012年6月29日(金)午前11:03
ローリー・マキロイ(北アイルランド)の地元ナショナルオープン初日は、空回りに終わった。
北アイルランドでは1953年以来の開催となったナショナルオープンは、昨年の全米オープン王者で世界ランクNo.2のマキロイ人気と、ゴルフ界で強さが際立つ地元勢の活躍が拍車をかけ、欧州ツアー史上初めて連日27,000枚販売している前売りチケットが売り切れた。
そんな大ギャラリーが見守る中で幕を開けたアイリッシュ・オープン第1ラウンド(現地時間28日/北アイルランド、ロイヤル・ポートラッシュGC)だったが、試合をリードしたのは地元勢ではなかった。7アンダー65をマークしたジーブ・ミルカ・シン(インド)とグレゴリー・ボーディ(仏)が首位を並走。地元勢の中では、5アンダー67でプレーしたメジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、9位タイ発進で何とか面目を保った。
強い風が吹く中のラウンドは、途中雷雨で95分間中断したが、それでもサスペンデッドにならずに全員がホールアウト。ピーター・ロビンソン首相も駆けつけるなど地元の期待を背負ってプレーしたマキロイは、順調な滑り出しを見せた。2番、7番、10番、14番とバーディを重ねてここまでは4アンダー。ところが、終盤の16番、18番でいずれも3パットのボギーを叩いて2アンダー70にとどまった。ギャラリーのため息とともに初日のラウンドを終えたマキロイは、53位タイとやや出遅れ気味となったものの、それでも首位からはまだ5打差。ここまでに71人がひしめく混戦模様の中、大逆転を狙っている。
首位と1打差の3位タイにはマーク・フォスター(英)、ミッコ・イロネン(フィンランド)ら6人がつけており、ハリントンと同じ9位タイにも10人が並ぶ大激戦。マスターズ2勝のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)も3アンダー69で回り33位タイと、まだまだ力のあるところを示している。
地元大会で力が入る2010年全米オープン王者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)と、昨年の全英オープン覇者ダレン・クラーク(北アイルランド)は、揃って1アンダー71で72位タイ発進となっている。