P.ハリントン22位タイ、アイルランド代表宣言のR.マキロイは出遅れ
2014年6月20日(金)午前9:50
一緒にプレーしたアイルランドの実力者2人が明暗をわけた。
現地時間19日に行われた欧州ツアー、アイリッシュ・オープン(アイルランド、フォタ・アイランド・リゾート)の第1ラウンドは、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)と2年後のリオデジャネイロ五輪には英国ではなくアイルランド代表として出場することを宣言したばかりのローリー・マキロイ(北アイルランド)が同組で激突。母国のナショナルオープン制覇に向けて初日のラウンドを行ったが、その様相はまったく違うものとなった。
スタートホールの10番パー5でバーディ発進を切ったハリントンに対し、マキロイは11番でボギーが先行。その後5つのボギー(3バーディ)を叩くなど3オーバー74で回り125位タイと大きく出遅れた。一方、ハリントンは14番と最終9番でもバーディを加え、結局3バーディ、1ボギーの2アンダー69。ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)、ポール・ケイシー(英)らと並ぶ22位タイとまずまずの位置につけた。
単独首位に立ったのは、7アンダー64でプレーしたミッコ・イロネン(フィンランド)。「最初の4?5ホールは行けるとは思わなかったけど、我慢していたらバーディが来はじめた。最後のほうでいいパットも2つあったし、よかったよ」と本人が振り返ったように8バーディ、1ボギーの会心のゴルフを披露。後続に2打差をつけ初日の競技を終えた。
イロネンにとって今年の全英オープン(7月17?20日)の舞台、ロイヤル・リバプールGC(英、通称ホイレーク)は、2000年に全英アマチュアゴルフ選手権を制した思い出のコース。大一番に出場する前に世界ランク50位以内に入っておきたいという気持ちがある。現在のランキングは63位。ここで踏ん張ってツアー4勝目を飾り、グイッとトップ50に入りたいところだ。
そのイロネンに2打差の2位タイにマルセル・シエム(独)、ロバート・カールソン(スウェーデン)、マグナス・A・カールソン(スウェーデン)の3人が並ぶ。全米オープン王者のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)は3アンダー68をマークし、2010年大会チャンピオンのロス・フィッシャー(英)と並ぶ9位タイにつけている。
尚、今大会は“ジ・オープン・クォリファイイング・シリーズ”の一戦となっており、トップ10に入った選手のうち全英オープンの出場資格を持っていない上位3選手が、出場権を得られることになっている。それだけに、大舞台への切符が欲しい面々は一層気合が入る戦いを繰り広げる。