27歳のニューフェイスが単独トップ浮上 欧州ツアー
2012年6月23日(土)午前8:42
チャレンジツアー(下部ツアー)からメジャーツアーに昇格したばかりの27歳ジョエル・ショーホルム(スウェーデン)が単独トップに躍り出た。
欧州ツアー、BMWインターナショナル・オープンはドイツ、ガットラーケンホフGCを舞台に現地時間22日、第2ラウンドの競技を終了。この日2つのイーグルを奪い6アンダー66の好スコアをマークしたショーホルムが通算11アンダーで単独首位に立った。
2打差の2位タイに初日のトーナメントリーダーのひとりファブリツィオ・ザノッテイ(パラグアイ)と、ベテランのポール・マクギンリー(アイルランド)、ダニー・ウィレット(英)、クリス・ウッド(英)の面々が続いたが、初日首位タイ発進のマーカス・フレイザー(豪)はスコアを2つ落とし、通算6アンダー13位タイに後退している。
世界ランク13位の地元のヒーロー、マーティン・カイマー(独)がカットラインに1打足りず予選落ち。前週の全米オープンでトップ10入りを果たしたレティーフ・グーセン(南ア)が通算6オーバー134位タイの下位で決勝ラウンド進出を逃す中、無名の世界ランク306位ショーホルムが初日の10位タイからリーダーボードの最上段を射止める番狂わせを見せた。
「こういう体験は初めてだから凄く楽しい。リードしているとか、そういうことはあまり考えずに、日曜日の終わりにこの位置にいられるように頑張りたい」と愛嬌たっぷりの笑顔。チリに生まれ、生後3か月でスウェーデン人の両親と養子縁組したショーホルム。育ての親に恩返しするためにもツアー初優勝へ、絶好のチャンスをものにしたい。
初勝利が欲しいのは2位タイに並ぶザノッテイ、ウィレット、ウッドも同じ。中でもアマチュア時代の2008年、全英オープンで5位タイに入って一躍時の人となったウッドは、将来を嘱望されながらプロ初優勝には手が届いていない。「優勝争いはいつだってエキサイティングなもの。こういう戦いを重ねれば重ねるほど勝つチャンスは高くなる」とそろそろ勝機が近いと自信を覗かせた。
勝利に飢えた選手たちの週末の戦いに注目だ。