国内女子ツアーのニチレイレディスは17日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日4位タイからスタートしたシン・ヒョンジュ（韓）が、5アンダー67をマークして通算11アンダーまでスコアを伸ばし逆転優勝。今季初勝利を挙げ、ツアー通算6勝目を手にした。1打差の2位タイには、前日単独トップの姜秀衍（韓）のほか、笠りつ子、有村智恵が入った。

　首位と3打差の4位タイからスタートしたシンは、スタートホールから3連続バーディを奪い最高の滑り出しを見せる。その後1バーディ、1ボギーで回り3アンダーで折り返した後半も、出だし2ホールで連続バーディ。残りのホールはすべてパーをセーブして5アンダー67でホールアウトし、有村、笠の追撃を振り切って今季初優勝をつかんだ。この勝利で外国勢の優勝は7試合連続となっている。

　前日4位タイに浮上した有村は3バーディ、2ボギーの1アンダーで前半を終えると、10番から3連続バーディを奪取。ところが16番でボギーを叩き、優勝戦線から一歩後退する。そしてシンに2打差で迎えた最終18番、イーグルを狙った第3打のアプローチはカップに寄るも決めることが出来ず万事休す。4アンダー68のラウンドで惜しくも1打及ばず2位タイに終わった。

　また、笠も終盤に怒涛の追い上げを見せた。前半は3番のバーディのみで1アンダーでハーフターン。そのままスコアを伸ばせず迎えた15番でチップインイーグルを奪うと、16番をボギーとしたものの、17番でバーディ奪取、そして18番で決めればプレーオフに持ち込めるイーグルチャンスをつかむ。しかし、そのパットを惜しくも外してバーディ止まり。有村らと共に2位タイでフィニッシュした。

　その他の上位陣は、通算9アンダー5位タイに初日のトーナメントリーダー不動裕理、大江香織、イ・ボミ（韓）ら5人。前日15位タイの森田理香子は2つスコアを伸ばして通算5アンダー12位タイ、佐伯三貴、全美貞（韓）らが通算4アンダー14位タイで終戦した。またこの日、17番でホールインワンを達成した酒井美紀は通算1アンダー28位タイに入っている。

　一方、カットラインぎりぎりの通算2オーバー44位タイでスタートした横峯さくらは、1アンダー71で回り、斉藤愛璃らと共に通算1オーバーの37位タイで3日間の競技を終えている。