国内女子ツアーのニチレイレディスは16日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日6位タイの姜秀衍（韓）が5アンダー67をマークして通算9アンダーで単独トップに立つ中、39位タイからスタートした有村智恵が6アンダー66の好スコアを叩き出して通算6アンダー4位タイに急浮上した。一方、初日単独首位の不動裕理はスコアを1つ落とし、通算5アンダー8位タイに後退している。

　前週のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントで予選落ちを喫するなど今ひとつ調子の上がらない有村だが、この日は会心のゴルフを見せてくれた。2バーディ、1ボギーの1アンダー35で前半を折り返すと、後半出だし3ホールで2つのバーディを奪取し、さらに17番でもバーディを奪ってリーダーボードを急浮上する。そして迎えた最終18番、フェアウェイからの第2打をピンそば4メートルに寄せてイーグルチャンスをつかみ、そのパットを落ち着いて決めて見事なイーグルフィニッシュ。この日のベストスコア『66』をマークして通算6アンダーまでスコアを伸ばし、首位に2打差4位タイから運命の最終日を迎えることとなった。

　首位に2打差の6位タイからスタートした姜は1番、3番でバーディを重ねると、12番までスコアカード通りの我慢のゴルフが続く。しかし13番パー4でこの日3つ目のバーディを奪うと、15番、16番を連続バーディとしてノーボギーの5アンダー67を叩き出した。後続とは1打差ながら、韓国勢の7戦連続優勝へ向けて絶好の位置を確保している。

　単独首位発進を切った不動はこの日、バーディを1つしか奪えず1オーバー73でホールアウト。通算5アンダー8位タイに順位を下げた。

　その他上位陣は、首位に1打差の2位タイに全美貞（韓）と大江香織。有村と並ぶ通算6アンダー4位タイに笠りつ子、シン・ヒョンジュ（韓）、ヤング・キム（韓）の3人が続き、通算5アンダー8位タイには不動の他、リ・エスド（韓）、イ・ナリ（韓）がつけている。

　また、森田理香子が通算3アンダー15位タイ、青山加織と原江里菜が通算2アンダー17位タイ、金田久美子が通算1アンダー22位タイ、佐伯三貴と若林舞衣子は通算1オーバー35位タイで予選を突破。この日1アンダー71と盛り返した横峯さくらと斉藤愛璃も、カットラインぎりぎりの通算2オーバー44位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

　一方、今季2勝の李知姫（韓）、北田瑠衣、諸見里しのぶ、飯島茜らは予選ラウンドで姿を消している。