初めての賞金女王タイトル獲得を目指して激闘を続ける李知姫（韓）が、15日に開幕する国内女子ツアーのニチレイレディス（千葉県、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース）で連破に挑む。

　ツアー通算17勝を誇るベテランの李は、過去3度（2003年、2008年、2011年）賞金ランキング2位となり、惜しいところで女王タイトルを逃している。

　今季同ツアーは14試合を消化しているが、2勝しているのが李ただひとりという群雄割拠。だが賞金レースでは、今月初旬に行われたリゾートトラストレディス覇者で、出場12試合中トップ10を外したのがわずか1試合という安定感を誇る全美貞（韓）や、公式戦初戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップを制したアン・ソンジュ（韓）の2人の後塵を拝しているのが現状だ。誰よりも早く今季3勝目を挙げ、悲願のタイトル獲得に向かおうと燃えている。

　一方、6試合連続で海外勢に優勝をさらわれ、先週のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントでは16歳のアマチュア、キム・ヒョージュ（韓）に優勝されてしまった日本勢も必死の戦いを見せる。賞金ランキング4位の佐伯三貴、5位の笠りつ子、元女王の横峯さくらがその筆頭だ。先週のサントリーレディス最終日を5打差単独首位で迎えながら、自滅して3位タイに終わったランキング8位の服部真夕も負けてはいられない。今季は好調なプレーを続けながらも勝利には手が届いておらず、そろそろ勝ってすっきりしたいところだ。今大会は、予選ラウンドで同じ岡本綾子門下の森田理香子、若林舞衣子とプレーすることも決まっており、気楽さと闘志がうまくかみ合えば良い方向に向かう違いない。