今季国内女子ツアーで公式戦を除き唯一4日間で開催されるサントリーレディスオープンゴルフトーナメント（7?10日／兵庫県、六甲国際ゴルフ倶楽部）で、3年連続賞金女王を狙うディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）が今季2勝目を狙っている。

　3日間54ホールの大会が大半の同ツアーにあって、公式戦同様72ホールで勝負を決める今大会は、実力がなければ勝てないのは言うまでもない。

　アンは今季最初の公式戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップで激戦の末、シーズン初勝利を手にし歓喜のあまり号泣。一時賞金ランキング首位に立ったが、今季安定した成績をキープし先週優勝した全美貞（韓）、すでにシーズン2勝を飾っている李知姫（韓）の先輩2人に抜かれて現在同ランキング3位。抜き返すためにはここでしっかりと連覇を果たさなければならず気合十分だ。

　一方の日本勢は、5試合連続で外国勢に優勝を奪われており、賞金ランキングトップ7までに4位の笠りつ子が一人、気を吐いているという状況とあって、スポンサー離れを防ぐためにも何とか、このあたりでイニシアチブを取り戻したいところだ。その中心とならなくてはならないのが、笠や有村智恵、佐伯三貴ら今季優勝している面々と、永久シード選手の不動裕理、賞金女王経験のある横峯さくらたちだ。

　また前週、初優勝をあと一歩のところで逃した井芹美保子や、サントリー所属のホステスプロ森田理香子らも実力試しに挑む。

　六甲国際ゴルフ倶楽部に本拠地を置く江連忠のアカデミー門下で、ここをホームコースにしている諸見里しのぶも3年ぶりのツアー10勝目を狙っている。“妹弟子”でルーキーの堀奈津佳も先週優勝争いに顔を出すなど好調なところを見せており“第二の故郷”で初優勝を目指すとあって、こちらも負けてはいられない。

　もちろん、全、李の2人も参戦。実力十分のアマチュア比嘉真美子も出場するとあって、手に汗握る4日間になりそうだ。