国内女子ツアーのリゾートトラストレディスは3日、長野県のグランディ軽井沢ゴルフクラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位でスタートした全美貞（韓）がトーナメントレコードとなる通算14アンダーまでスコアを伸ばし今季初優勝。同大会3勝目を飾り、ツアー通算18勝目を手にした。この勝利で海外勢の優勝が5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップから5大会連続となった。

　第1ラウンドから首位タイに立っていた全は、第2ラウンドで通算11アンダーとし単独トップに躍り出る。最終組で回ったこの日も出入りの激しいゴルフながらもスコアを伸ばした。出だし4ホールで3バーディ（1ボギー）を奪い好スタートを切るも、7番、8番の連続ボギーで失速しイーブンパーで折り返す。しかし、11番のバーディで持ち直すと13番でボギーを叩いた後の14番から連続バーディを奪取。さらに17番でもバーディ重ねて3アンダー69でホールアウト。後続に3打差をつけて完全優勝を達成した。

　今季の全は、開幕戦から10試合でトップ10入りを逃したはわずか1試合。賞金ランクも2位につけ、好調をキープしていた。いつ勝ってもおかしくない状況で、なかなかつかめなかった優勝にやっと手が届いた。「やっと勝てて嬉しいです。いいところまでいっても崩れることが多かったので、今日はやっとです」と安堵の表情を浮かべた。賞金ランクも1位に浮上し、悲願の賞金女王に一歩近づいた。

　その他上位陣は、全に3打差の単独2位には今季2勝の李知姫（韓）。通算10アンダー単独3位に井芹美保子、通算9アンダー4位タイに笠りつ子、姜秀衍（韓）が続いた。また、この日のベストスコア、5アンダー67をマークした諸見里しのぶが通算6アンダーで馬場ゆかり、佐伯三貴らと共に6位タイに入った。2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）は通算4アンダー11位タイ。全と李に抜かれ賞金ランクは3位に後退している。

　ディフェンディング・チャンピオンの横峯さくらはこの日、1つスコアを落として通算1アンダーで森田理香子、木戸愛らと並び27位タイに終わった。