R.マキロイ予選落ち… L.ドナルドNo.1再浮上チャンス到来!
2012年5月26日(土)午前8:06
世界ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)がまさかの乱調で予選落ちを喫する中、No.1奪還を目指すルーク・ドナルド(英)が上位をキープした。
欧州ツアーのフラッグシップトーナメント、BMW PGA選手権(英国、ウェントワースC)は現地時間25日、第2ラウンドの競技を行い、最終ホールをイーグルで締めくくりノーボギーの8アンダー64をマークしたジェームス・モリソン(英)が単独トップに躍り出た。
連覇を狙う注目のドナルドは1イーグル、5バーディ、3ボギーとやや出入りが激しい内容ながら2日連続となる4アンダー68にスコアをまとめ、通算8アンダーで初日トップタイ発進のデビッド・ドライズデイル(スコットランド)と並び2位タイの好位置をキープ。通算7アンダー4位タイにアルバロ・キロス(スペイン)とピーター・ローリー(アイルランド)が続き、通算6アンダー6位タイにジャスティン・ローズ(英)、フランセスコ・モリナリ(伊)ら8人がひしめいている。
昨季大会に優勝を飾ったことで当時の世界ランク1位のリー・ウェストウッド(英)を抜きNo.1に浮上したドナルド。思い出深い大会で2位タイまで順位を上げ「グリーン上が非常に上手く行っている」とパッティングの調子が良いことを打ち明けた。「ここ数か月しっくりいっていなかったけれど、ここ2日間で調子が戻って来た。構えた瞬間にラインが見えるし、チャンスはことごとくものに出来ている」というから決勝ラウンドでも期待出来そうだ。
奇しくもここ数か月熾烈なNo.1争いを繰り広げている相手マキロイは、前半まずまずのプレーで予選突破圏内に浮上していたが、8番のダブルボギーでつまずくと、中盤5連続ボギーを叩くまさかの展開。7オーバー79と崩れ通算9オーバー133位タイで予選落ち。これでドナルドが今大会8位以内なら再び世界ランク1位に返り咲くことが確実となった。だがドナルドは「世界ランクのことはあまり気にしていない。目の前の試合に勝つことの方が大事」と優勝の二文字に照準を合わせている。
ちなみに単独トップのモリソンは元クリケットの強豪で、ゴルフを始めたのは16歳になってから。始めた途端10か月でハンディ18から0に縮める驚異の上達でプロゴルファーに転向した変わり種。ツアーではすでに一昨年のマデイラ・アイランド・オープンに勝った経験を持つ27歳が、4ストロークのアドバンテージを守りきれるかも注目だ。
一方、ウェストウッドはスコアを3つ落としたものの、カットラインぎりぎりの通算1オーバー57位タイで予選突破。初日8位タイの好発進を切ったアーニー・エルス(南ア)は1オーバー73と伸ばせず通算3アンダー25位タイに後退している。