N.コルサーツ、全米オープン王者退けビッグタイトル獲得!
2012年5月21日(月)午前9:30
ベルギー出身の29歳がメジャーチャンピオンたちを次々と退けビッグタイトルを手中に収めた。
欧州ツアーのボルボ世界マッチプレー選手権はスペイン、フィンカ・コルテシンを舞台に現地時間20日、準決勝と決勝を行い、接戦に競り勝ったニコラス・コルサーツ(ベルギー)が昨年4月のボルボ中国オープン以来となるツアー通算2勝目を挙げた。
コルサーツの準決勝の相手は全英オープンチャンピオンのポール・ローリー(スコットランド)。時折台風並みの突風が吹き荒れる難しいコンディションの中、相手に先制を許し不利な状況から後半盛り返してオールスクエアに戻すと、20ホール目で根負けしたベテランを破り決勝進出を決める。
決勝の相手は全米オープン覇者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)。マクドウェルは準決勝で地元のラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)との接戦をものにして勝ち上がってきた。マクドウェルについてコルサーツは「彼は全米オープンにも勝っているし、ライダーカップのヒーローだし、北アイルランド育ちで風の中の難コンディションに強い選手。こっちに分はないので無我夢中だった」というが、実はこの2人、昨季大会の準々決勝で対戦し、そのときもコルサーツが格上のマクドウェルを撃破している。
一進一退の白熱した攻防は終盤まで続いたが、コルサーツの2アップで迎えた17番、痛恨のスリーパットでマクドウェルにこのホールを譲り1アップで最終ホールにもつれ込む。最後は両者パーで分け合い、コルサーツが僅差のリード(1アップ)を守り切り栄冠に輝いた。
「頭の中が真っ白だ。メジャーチャンピオンたちが大勢いる中で自分の名前が最上段にあるなんて…夢が叶った」と感慨深げに喜びを口にしたコルサーツ。強敵相手の勝利だけに喜びもひとしおだった。
コルサーツの夢は「ライダーカップに出場すること」。「まだ(選考までに)先は長いけれど、出来れば夢を叶えたい」という29歳の願いは年内に達成されるかもしれない。