国内女子ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが27日、宮城県の利府ゴルフ倶楽部を舞台に開幕。今季国内初出場となった注目の宮里藍が、第1ラウンドを3アンダー69の好スコアで回り、テレサ・ルー（台）と首位を分け合った。

　2打差の3位タイから、宮里のアマチュア時代からの“ライバル”で2週連続優勝を目指す横峯さくら、ルーキーながらすでに今季2勝を挙げている比嘉真美子、原江里菜らが追う展開。さらにイーブンパー72の9位タイに06年賞金女王の大山志保、今季好調の佐伯三貴など5人が続いている。

　東北高校3年だった2003年大会でアマチュアながら優勝を飾り、日本中に鮮烈な印象を与えた宮里が、プロ転向を決めた“思い出の地”で最高のスタートを切った。ともに米ツアーで戦う有村智恵、国内賞金ランキング首位の森田理香子という豪華なペアリングで臨んだ初日、前半は1バーディ、1ボギーの静かな立ち上がりとなったが、後半からギアチェンジ。11番パー3でバーディを奪うと、13番、17番でもきっちりバーディを奪取し、4バーディ、1ボギーの3アンダーでリーダーボードの最上段を射止めた。

「若手の選手は距離が出て怖いものがないので、私にとっても刺激になります」と語る宮里は今年28歳になった。初優勝からはすでに10年。節目の今年、7年ぶりの大会3勝目＆ツアー通算16勝目を虎視眈々と狙っている。

　一方の宮里と回ったディフェンディング・チャンピオンの森田は、好調なプレーでリーダーボードを駆け昇ったが、2アンダーで迎えた上がり3ホールで3ボギーと一気に失速。結局、上田桃子と同じ14位タイ（1オーバー73）にとどまった。有村も難コース相手にバーディを1つも奪えず、上原彩子とともに2オーバー74で23位タイ。それでもまだ宮里らとは5打差と、逆転優勝に十分可能性を残している。

　そのほか、今季3勝の吉田弓美子が3オーバー75の37位タイ、不動裕理が4オーバー76の46位タイ。宮里と同じ東北高校出身の木戸愛は一時3アンダーで首位を走っていたものの、後半3ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギーの大崩れ。7オーバー79の77位タイで第1ラウンドを終えている。