M.マナセロ、1打差2位タイ浮上! 首位はG.ボーディ
2012年5月5日(土)午前10:53
最終日の翌日が地元の星・故セベ・バレステロス(スペイン)の一周忌にあたる欧州ツアー、レアル・セグロス・オープン・デ・エスパーニャ(スペイン、レアルクラブ・デ・ゴルフ・デ・セビラ)、セベに憧れてプロになった19歳のマッテオ・マナセロ(伊)が粘り強いゴルフを見せている。
現地時間4日に行われた大会第2ラウンドは強い風雨と深いラフ、難しいピンポジションに各選手ともスコアメイクに苦しんだが、3バーディ、1ボギーの安定したゴルフで2日連続2アンダー70にスコアをまとめたマナセロが通算4アンダーとし、難コンディションにもかかわらずこの日6アンダー66のベストスコアをマークし単独トップに躍り出たグレゴリー・ボーディ(仏)に1打差の2位タイに浮上した。
マナセロと同じ2位タイにジョージ・カンピーヨ(スペイン)、ロバート・ロック(英)、サイモン・ダイソン(英)が並び、通算3アンダー6位タイにフランセスコ・モリナリ(伊)、ソレン・ケルドセン(デンマーク)、ダニー・ウィレット(英)ら。初日のトーナメントリーダー、ショーン・ミキール(米)はスコアを5つ落とし、通算イーブンパー19位タイに順位を落とした。
史上最年少で全英アマ優勝、欧州ツアー優勝、マスターズ予選突破など数々の記録を塗り替えてきたマナセロも先月19歳の誕生日を迎え10代ラストイヤーに突入したばかり。そんなマナセロは幼い日、ホームコースにやって来たカリスマ、セベとひょんなことからアプローチ合戦を行い勝ったことがきっかけでゴルフに益々のめり込んだという経緯があり、セベはマナセロにとって特別な存在だ。偉大な先輩の一周忌を目前に控えたこの大会で“恩返し”したい気持ちは人一倍。ツアー初優勝を飾った相性の良いスペインで、残り2日、チャンスを活かしてツアー通算3勝目をたぐり寄せたいところだ。
一方単独トップに浮上し3年ぶりツアー通算4勝目を狙うボーディは「このコンディションで66は相当嬉しい。初日の方が風が穏やかだったのに、そのアドバンテージを活かせずイライラが募った。でも今日はモヤモヤを吹き飛ばすくらい安定したゴルフが出来た。週末もこのままパットが入ってくれれば…今はその自信がある」と久々の優勝に手応えを感じさせるコメントを口にした。
尚、セベの朋友、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は通算3オーバー40位タイで予選を突破したが、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)はこの日『80』を叩き、通算11オーバー132位タイで決勝ラウンド進出を逃している。