一度は引退を決意したA.パークが地元で復帰戦に挑む
2012年5月5日(土)午前10:46
ブラジル出身のアンジェラ・パークが、賞金ランキング加算外競技ではあるが地元で行われる2日間トーナメントで復帰戦に挑む。
米女子ツアーのHSBCブラジルカップ2012は、リオデジャネイロのイタンハンガGC(ブラジル)を舞台に現地時間5日に開幕。世界ランキング3位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)や、同ランク10位のポーラ・クリーマー(米)らを含む30名の精鋭が集結し、36ホールの短期決戦を繰り広げる。
注目は何といって2007年のルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に輝きながら、精神的・肉体的に戦う意欲を失いバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥ったとして表舞台から姿を消していたパークが、復帰戦でどんな戦いぶりを披露するかということ。実はパーク、ここ1年半ほどゴルフ界から引退するつもりで米国カリフォルニアのホテルで働いていたというのだ。
「今回復帰を決意したのは、単純にツアーで戦いたい気持ちが抑え切れないくらい膨らんだからです。1年半の間、ゴルフから離れ普通の生活を送って、ようやく自分が何をしたいかに気づきました。固い決意を持って再びクラブを握ろうと思っています」とパークは心機一転、ツアー復帰を宣言した。
ホテル務めの日々を送る中で思ったのは「自分がまだ十分に若い」ということだった。ツアー優勝こそなかったものの、何度も優勝争いを演じ2007年の全米女子オープンでは2位タイに食い込むなど将来を嘱望された存在だったが、2009年あたりからスランプに陥り2010年は予選を通ったのがわずか2試合。心身ともに燃え尽き、以降ゴルフ界から姿を消していた。
「若くして成功すると自分がいかに恵まれているかが分からなくなってしまうけれど、今はそれがわかります。今度こそ好きなゴルフを全うしたい」というパークが、地元でどんなプレーを見せてくるのか楽しみだ。