3打差に25人 M.ランドバーグ&A.ギーが首位並走
2014年6月6日(金)午前10:06
3ストローク以内に25人がひしめく大混戦をミカエル・ランドバーグ(スウェーデン)とアダム・ギー(英)の2人が引っ張っている。
現地時間5日に第1ラウンドが行われた欧州ツアーのライオネス・オープン(オーストリア、ダイヤモンドCC)は、全米オープン前週とあって世界ランク上位陣がほぼ不出場。残された選手たちにとってはビッグチャンスで、誰もが目の色を変えて戦っている。
この日、目立つプレーを見せたのはツアー2勝を誇るもののここ3年間は毎年クォリファイング・トーナメント行きを余儀なくされているベテランのランドバーグと、ツアー未勝利のギーの2人だ。2005年、2008年と2度ロシアン・オープンで優勝しているランドバーグだが、その後は低迷。だが、近ごろ新しいコーチと練習を始めて調子を取り戻してきた。「ここ4週間、一緒にたくさん進歩をした。ロングゲームは良かったけど、ここへ来てショートゲームも良くなってきた。あとはグリーン周りかな。今日は特別何が良かったと言うわけではなく、すべてがうまくいった。一日中いいプレーができたよ」と笑顔を見せた。コツコツとプレーを続けているうちにもう40歳。復活の3勝目に向け、静かな闘志を燃やしている。
一方のギーは15歳でゴルフを始めたが、1997年に交通事故に遭い二度とゴルフができないか体になりそうだった。だが、無事回復してノースカロライナ大を卒業。それでも「プロにはなれないだろう」と一度はほかの仕事に就いた。26歳のときにプロに転向したため、33歳だがまだプロとしてのキャリアは浅い。それだけに、巡ってきたビッグチャンスを逃すまいと目をギラギラさせている。
2人に1打差3位タイには、リース・デービス(ウェールズ)、リチャード・フィンチ(英)、マシュー・ボールドウィン(英)、ベリー・ヘンソン(米)がおり、さらに1打差の7位タイからトーマス・レベ(仏)ら7人が追走している。ミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)も2アンダー70の14位タイにおり、戦いの行方はまだまだ混沌としている。
連覇を狙うヨースト・ルーテン(オランダ)はイーブンパー72で34位タイと、こちらも悪くない位置につけている。