（写真提供:Getty Images）

　ワシントン州のチェンバーズＧＣを舞台に開幕した米男子ツアーの今季メジャー第2戦、全米オープンゴルフ選手権。川村昌弘が現地時間18日に行われた第1ラウンドをイーブンパー72で回り、松山英樹と並ぶ26位タイにつけた。

　アジアンツアーや欧州ツアーを転戦し世界中を旅してきた川村。「今年は絶対にメジャーに出場したい！」そんな思いから全米オープン日本最終予選会に照準を合わせ見事に2位通過を果たして念願の全米行きを手にした。スタート前には世界No.1のR.マキロイと松山英樹に挟まれながらもドライビングレンジの真ん中で練習するなど強心臓ぶりを発揮。ティーオフ後も初のメジャーに動じることなく、前半3番でバーディ。7番から連続ボギーを叩き1オーバーで前半を折り返すと後半は11番から連続バーディを奪う幸先の良い出だしとなったが、14番のボギーで失速。以降はスコアを伸ばせず、3バーディ、3ボギーのラウンドとなった。

「練習ラウンドではハーフですらパーで回れなかったので、ベストスコア更新で、良いプレーだったと思う。ピンチらしいピンチもちょっとしかなかった」と振り返った川村。この日のプレーについては14番のボギーパットが「一番良かった」とコメント。「今日はパターも入れたい入れたいと思わないようにやっていたので、明日も結果にこだわり過ぎず、一打一打集中してやりたい」と2日目以降への意気込みを表している。

　一方、2012年国内ツアー賞金王の藤田寛之は、スタートホールの1番から手痛いボギー。そこから3番のバーディでスコアを戻すも、5番からの4ホールで3つスコアを落とすなど、2オーバーで折り返す。その後の12番パー4では約115ヤードのチップインイーグルをマークしたものの、直後の13番から連続ボギーで再び後退し、1イーグル、2バーディ、6ボギーの2オーバー72で52位タイとなった。

　初日の競技を終えた藤田は「スコア的には自分としては上出来。特にイーグルがあったのでなんとかこのスコアで済んだのかなと。6ボギーは致し方ないというか、防げるボギーも2つぐらいあったと思う」と反省を口にしつつ、カップインが「見えなかった」という12番のイーグルに関しては「本当は左の斜面を使ってピンに寄せていこうというショットだったが、右に出て入ったラッキーなショットだった」と話している。

　川村と同じく今大会初出場の薗田峻輔は、出だし10番からの連続ボギーなどで前半のうちに4ボギーを喫し、3オーバーでハーフターン。巻き返しを狙った後半でも、4連続を含む5ボギーと大きく崩れ、1バーディ、9ボギーの8オーバー78で141位タイに沈んでいる。

　通算5アンダーの首位タイに並んだのはヘンリック・ステンソン（スウェーデン）とダスティン・ジョンソン（米）の2人。その他の日本勢では、地区予選を突破して3年ぶりに今大会へ戻ってきた石川遼が4オーバー74で98位タイとなっている。

【大会2日目 注目組のスタートタイム】※日本時間

6/19（金）
23:22(1H) 石川遼/L.ドナルド/J.B.ホームズ
24:17(10H) J.スピース/J.デイ/J.ローズ
24:17(1H) B.ホーシェル/P.ケイシー/L.ウエストウッド
24:28(10H) T.ウッズ/R.ファウラー/L.ウーストハイゼン
24:28(1H) B.ハース/C.シュワーツェル/H.メイハン
24:39(1H) J.ウォーカー/Z.ジョンソン/I.ポールター

6/20（土）
05:33(10H) P.ミケルソン/B.ワトソン/A.カブレラ
05:44(10H) リャン・ウェンチョン/D.ハーン/藤田寛之
06:06(10H) G.マクニール/川村昌弘/C.トリンガル
06:06(1H) 松山英樹/G.マクドウェル/M.クーチャー
06:17(10H) H. ステンソン/F.モリナリ/B.スネデガー
06:17(1H) D.ジョンソン/A.スコット/S.ガルシア
06:28(10H) J.フューリック/M.ヒメネス/C.モンゴメリー
06:28(10H) R.マキロイ/M.カイマー/ガン・ヤン
06:39(1H) P.リード/C.カーク/J.ドナルドソン
07:01(10H) S.ホースフィールド/薗田峻輔/O.ファー

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